エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

奄美の高倉

2014年10月23日 | ポエム
奄美の高倉を紹介しよう。
紹介した事があったけれど、この高倉は江戸建物園で見る事が出来る。



暑さを凌ぐ知恵の結晶である。
南国では、陽射しさえ遮る事が出来れば涼しいのだ。

かつては各家にあったのである。
真夏の炎天下であっても、今では、各集落に残されたこの屋根の下で集落のおじいやおばあたちが寄り集まって話に花が咲く。
そんなコミュニテイの象徴なのである。
だが今では、象徴的な建物になってしまった。







「高倉の茅葺き屋根の星明り」







誠に上手く出来ている。
茅葺きだから,暑さの緩衝作用は抜群である。



どんなに暑くても・・・日陰は涼しいと知っているから物の保管にも最適なのであって、この高倉は生まれた。
かてて加えて・・・



奇麗な海は、身体の中から涼しさを演出してくれるのだ。
とりわけ、珊瑚礁で崩れる海は光り輝き、あらゆる情念を消し去ってくれる。

神の島、長生きの島の所以である。
これは、明日島を辞する陽の朝に書いた。



      荒 野人