エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

台風の後

2014年10月15日 | ポエム
台風の後、秋が一段と深まった。
しかしながら、爽やかな風に吹かれた昨日の一日であった。



ぼくは何時もの散歩道を,フラフラと遊弋した。



銀杏並木は、緑を残しつつも黄の色彩を含みつつあった。



この間紹介したベンチ以外では、このベンチが好きである。
何よりも空が広いからである。



台風の残滓は、秋の実生を叩き落とした。



ドングリである。



銀杏である。
周囲に「あの臭い」を巻き散らかしている。
けれども、それが秋なのだ。







「銀杏の落下のにほい道狭く」







メタセコイヤの葉の付け根は,脆いのだろうか。
かくまで、葉が落とされている。

それも丁寧に、一葉づつである。
どんな生き物にも個性がある。
それが、俳句の本質である。



      荒 野人