エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

朝の奄美

2014年10月18日 | ポエム
日の出は、6時23分。
ここ「ばしゃ山村」のビーチでは、山陰から6時50分に顔を覗かせた。



奄美を照らす「お日さま」は、海と空とを一体化して昇り続けるのだ。
ホテルの中庭は、静かに朝を貪っている。

レストランでは、6時半から朝食を供する。
レストランだけ電燈が輝いていた。



寄せる波の透徹した清らかさは、一体何なのだ。







「夜明け前ピロピロ啼ける瑠璃懸巣」






全体に曇り気味だけれど、秋の深まりを感じつつ奄美を歩こうと思うのだ。
早朝から、瑠璃懸巣(ルリカケス)がピロピロと甘い声で啼いている。

瑠璃懸巣は、夏に奄美に来る。
もう奄美を離れるのだ。
来年の夏に、再び渡ってくるのだ。



来年、またこの声を聞きたいものだ。
山は、秋に包まれ静謐な時間を迎えている。



       荒 野人