蔓バラは素朴である。
けれど心が華やぐのである。
蔓バラ
というバラのトンネルの下を歩いたのである
白く粗の花である
白く野の花である
蔓に咲き
蔓を装う
満面の笑みを浮かべるきみの視線の先に
その蔓バラはあった
蕊が目立つ
白い花弁よりも際立っている
次々と咲き続けるための
所業であって
明日に生きる術である
蔓バラのトンネルは昨日と明日の接点である
ぼくは蔓バラの声に欣喜し
雀躍する
蔓バラはきみの化身のように
この世に生まれた
ハラハラと花弁を散らし
きみはぼくを誘うのだ
蔓バラは
粗であり
野である
蔓バラは刹那の美しさを秘めた
きみは純化され
儚(はかな)くも満ち足りて蔓に絡めとられたのである
ぼくは
このパラドクスを満喫する
身体の芯が
燃え尽きるまで
この蔓バラのトンネルの両側には白バラと赤いバラが控えている。
花束を豪華に見せるテクニックである。
白い薔薇は清楚である。
赤い薔薇は、煽情的である。
ぼくを誘うのである。
赤い薔薇は、甘酸っぱい女性の匂いがするのだ。
かといって、白い薔薇が男性の匂いかというとそれも違う。
やはり、正装した麗しい女性のたたずまいである。
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荒野人
けれど心が華やぐのである。
蔓バラ
というバラのトンネルの下を歩いたのである
白く粗の花である
白く野の花である
蔓に咲き
蔓を装う
満面の笑みを浮かべるきみの視線の先に
その蔓バラはあった
蕊が目立つ
白い花弁よりも際立っている
次々と咲き続けるための
所業であって
明日に生きる術である
蔓バラのトンネルは昨日と明日の接点である
ぼくは蔓バラの声に欣喜し
雀躍する
蔓バラはきみの化身のように
この世に生まれた
ハラハラと花弁を散らし
きみはぼくを誘うのだ
蔓バラは
粗であり
野である
蔓バラは刹那の美しさを秘めた
きみは純化され
儚(はかな)くも満ち足りて蔓に絡めとられたのである
ぼくは
このパラドクスを満喫する
身体の芯が
燃え尽きるまで
この蔓バラのトンネルの両側には白バラと赤いバラが控えている。
花束を豪華に見せるテクニックである。
白い薔薇は清楚である。
赤い薔薇は、煽情的である。
ぼくを誘うのである。
赤い薔薇は、甘酸っぱい女性の匂いがするのだ。
かといって、白い薔薇が男性の匂いかというとそれも違う。
やはり、正装した麗しい女性のたたずまいである。
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