映画「DARK STER/H.G.ギーガーの世界」に行って来ました。
ギーガーって神経質そうな線の細い人かなと勝手に思っていましたが、始まっていきなりジャバ・ザ・ハットが出て来たかと思いました。がっちりした人だったのね。家がもう廃墟というかゴミ屋敷。ゴミの代わりに大量の本と絵とオブジェがつまっています。森博嗣先生の家がゴミだらけになったらこんな感じかな(何を根拠に?)。奥さんと助手の方が有能。あれだけものが多いのに整頓して通路をちゃんと確保しているよ。シャム猫のムギちゃんが登場して場を和ませています。美術展でのサイン会がヘビメタ系のごっついあんちゃんがそろって並んでいるのがすごい。背中にギーガーの女神の入れ墨が。大作です。
終わった後特殊造形関係で大衆shock堂というところのお二人のトークショーがありました。水族館の深海魚の展示あり特殊メイクあり、日曜の朝にいそうな怪人ありで楽しかったです。
古野まほろ「臨床真実士ユイカの論理 文渡家の一族」読了。
西尾さんだったか人間が描けていないのではなく人間を描かないのが新本格だ、という暴言(?)が出て来たように思いますが、なかなかの名言だと思います。錯誤させるためあらゆる手を使っている。しかしこの小説の冒頭を読んだとき、かけないにも程があると思いました。何ですかこの書き割りのような表現は。シネリオのト書きですか。読み進んでいくと大学で論理学について語っている場面がいきいきしていたので安心しました。おおっ、ひっくり返すひっくり返す。これが醍醐味よね。
今日は試験の日でした。割と出来たと思ったのに解説会に出たら自分がすごい誤解をしていることに気づきどんより。簡単なところまで間違っているよ。ひっかりやすい体質なのね。本読んでいる場合じゃないって。映画は終わってから行ったけど。