宮本紀子「跡とり娘 小間もの丸藤看板姉妹」読了。
里久は小間物商の跡取り娘ですが小さい頃体が弱く、漁師に嫁いだ叔母夫婦に預けられていました。で、すっかり元気にはなったのですが、叔母夫婦が手放さなかったため、里久は海で暮らします。最近になって叔母が亡くなったため里久は実家に帰り慣れない生活に苦労しています。明るい里久に店の雰囲気も明るくなります。そして店の仕事を手伝う事になり里久は妹と色々アイデアを出して切り抜けて行きます。でも海が恋しくて。
アルプスの少女ハイジを思い出します。海で飛び回って育ったなら店のしきたりは窮屈でしょう。里久の健気さに応援したくなります。でも帰っちゃったら店は?ハラハラしました。