餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

やはり鵜呑みにする

2019-08-29 22:22:51 | 映画

映画「トム・オブ・フィンランド」と「炎のごとく」と浪曲「金魚夢幻」を聞いて来ました。

「トム-」ゲイアートの先駆者だそうで。作者には絵のイメージを抱くのか、漫画家の荒木飛呂彦さんってムキっとした方だと思っていたら、細いおじさんでそうなのかと思ったことが。この絵の作者も筋骨隆々の人かと思ったら線の細いおじさんだったのでそうなのかと。目に焼き付いて離れないことが理想になるのか。戦時中でも戦後も過酷な時期が続きます。色んな価値観がある今がいいです。

「炎の-」「金魚-」必殺仕事人の幕末版かな。仕事人も幕末だけど。荒唐無稽のようで実際の事件を追っています。浪曲と映画のマリアージュ。映画と浪曲は相性がいいそうで。浪曲映画と浪曲のコラボ企画です。用事があったけど時間を見てなんとか間に合うと思ったら映画だけの時間。浪曲が聴けずに出たものの電車が事故で止まります。運転再開に1時間かかると言うので、間に合わないと電話して戻って聞きました。良かった。幻の金魚と金魚師との物語でした。浪曲師さんの台にかかる布が深堀さんの金魚だと思うのですが。調べたらやはりそうでした。浪曲と近代アートのコラボとして「唸る浪曲 泳ぐ金魚 金魚亭」をいうブログがありました。素敵。

鈴木克美「金魚と日本人」読了。

原本は1997年に三一書房より刊行されています。気づくのが遅かった。私が取り寄せを頼んだ時にはもう版元にもなかったです。それが今回講談社学術文庫から出ました。ありがとう、講談社。

書誌に現れた金魚の研究は何と言っても松井佳一博士です。「科学と趣味からみた金魚の研究」というすごい本があります。私などもう鵜呑みにして全部信じてしまうのですが、この方は本当かどうかさらに検討されています。遺伝学的にも、文献としても金魚の歴史を追っています。日本の文化と金魚のかかわりについても噛み砕いて描かれています。今年読んだ水族館の歴史やシーボルトの話もここに出ています。つながっていたんだなと。日本の水族館はもっと金魚を押し出すべきに賛成。