餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

マイナスイオン付き

2019-10-27 23:23:47 | アート・文化

「高野山金剛峰寺 襖絵完成記念 千住博展」に行って来ました。

会場に入るとやっぱりこれよね、という滝の絵が出迎えてくれます。いつまでも見ていたいような絵です。普通の家には向かない絵です。広い静かな空間に置かないと映えません。モネの睡蓮が最初は太鼓橋や庭の風景を一緒に描いていたのに、だんだん睡蓮と水面だけになっていきます。それに似ています。もう滝だけ。しかも水しぶきだけになっています。滝の四季がありましたが、回りの景色はいっさい無し。紅葉も雪も花びらもありません。でも何となく冬かな、夏かなとわかるような。描いているところのビデオが流れていましたが、もうアクションペイントやん、と思ってしまいました。偶然に任している。でもそれがいいのですよね。第二会場に入ると昔の千住さんの絵が。千住さんが千住さんになっていく過程がわかります。リアルな砂漠の岩が描いてありました。後に和紙をぐちゃぐちゃ折って崖肌を作っているのよね。リアルな絵がリアルな水墨画に変わったのかと。ハワイの溶岩で出来た岩肌に水がたまっている屏風が良かったです。