歌田年「紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人」読了。
紙を見て何の紙か当てられる渡部紙鑑定事務所の渡部圭の元に彼氏の浮気を調査して欲しいという依頼が。「何でも解決してくれる神探偵さんがいる」と。「いえ、神探偵ではなく紙鑑定です」そういうやり取りがあるのですが外があまりに暑いので涼みがてら女性の話を聞くことに。彼氏が突然プラモデルを作り出し人にあげてしまった。それからどうもおかしいと。
いろんな紙の話が出て来て楽しいのですが、紙３割、７割が模型の話です。すごい腕を持ちながら干されてしまった造形作家土生井昇と組んで事件を解決していきます。最初のタイトルが「模型の家、紙の城」というタイトルだったそうですが、紙業界が目新しく紙鑑定士が目を引くからとこのタイトルになったとか。確かに。模型も気になりますが、模型の家だったら通り過ぎていたかも。とにかくディオラマからどんどんヒントを読み取って真相に迫るのがワクワクです。真理子さんかっこいい。