映画「野球少女」を見て来ました。
つい野球狂の詩を思い出してしまうのですが、いいなと思ったのは主人公が何としてもプロになりたいと切望しているところです。高校野球に女子で入ったとスター扱いされるものの、彼女がプロになりたいと言っても誰も受け付けない。学校も監督も球団も。トライアウトすら受けられない。母親もいい加減にして働くように勧めます。新しく入ったコーチも彼女に厳しく接するのですが、プロで通用する技術もあるのではないかと思い始めます。コーチが何とかトライアウトを受けさせることに成功します。でも母親に言った言葉がすごい。彼女がプロに入れる確率はとても低いです。でも女性だから低いのではありません。男子でも厳しい。誰であってもとても低いのです。母親がまたすごい人でした。どっちの言っていることも正しいから困る。韓国の就職事情とかやっぱり大変なのね。
甲斐田紫乃「塩見崎理人の謎解き定理 丸い三角について考える仕事をしています」読了。
新入生の凛花は何故か変わり者の哲学コースの准教授塩見崎蔵書整理のアルバイトをすることに。色んな問題が起きますが発現の誤謬についていちいち突っ込んで来ては問題を解決します。連作短編集。それぞれに出て来る哲学の問題が面白いです。まあつき合いたくはない人ではありますが。