セウォル号沈没事故で問われているは、何も救助体制だけではなさそうだ。韓国のテレビメディアが矢面に立たされている。日本のメディアの報道を見てみると。
事故当日の16日、テレビ局JTBCが救助された女子高校生にインタビューし、「友人の死について知っているか」と質問。この高校生が泣き出す場面が放送された。悲しみにくれる高校生に追い打ちをかけるものもで、不適切と非難が集中した、という。局の看板アンカーが番組で「どんな弁明もない。深く謝罪する」と頭を下げたようだ。
18日のテレビ局MBNは生放送で、民間の潜水士だという女性が「海洋警察が民間潜水士の救助作業を阻んでいる」と訴えた。また、この女性は「船内で(行方不明者と)会話した潜水作業員もいる」とも語ったという。しかし、この女性は潜水資格も持たない偽ダイバーで、警察の取り調べを受けたようだ。
18日午後、KBS第1テレビは報道特別番組で、「救助当局が船内で遺体を多数発見」と速報した。しかし、誤報だった。出所不明の情報だったらしい。
同じくKBS第2テレビは21日午前に流した情報番組で、女子高校生のチャット記録だとして、「お姉ちゃん、きょう修学旅行に出掛けるんだって? いってらっしゃい! お土産忘れないでね」「お土産を買って帰ることができなそう。ごめん」というやりとりを紹介した。番組では、このチャットでのやりとりをセウォル号に乗っていた女子生徒といとこの間で交わされたものと紹介したが、虚偽だと分かっていて放送したようだ。
緊急時には、裏付けを取らずにコメントを流してしまい、結果的に誤報になったり、また、つい場の雰囲気に流されて、涙を誘うコメントをしたりするということは、日本のテレビ局でもままある。ただ、韓国のテレビ局のこうした放送の失敗例を見てみると、ある特徴がある。それは、誤報と知りつつあえて流しているケースが見られるということだ。チャットはその例で、偽ダイバーのコメントしても、海上警察の裏取りをすればウソだと分かる。
つまり、ノーチェックで先を競うように流してしまう。テレビの習い性といえば、それまでなのだが。
⇒23日(水)午後・金沢の天気 はれ

18日のテレビ局MBNは生放送で、民間の潜水士だという女性が「海洋警察が民間潜水士の救助作業を阻んでいる」と訴えた。また、この女性は「船内で(行方不明者と)会話した潜水作業員もいる」とも語ったという。しかし、この女性は潜水資格も持たない偽ダイバーで、警察の取り調べを受けたようだ。
18日午後、KBS第1テレビは報道特別番組で、「救助当局が船内で遺体を多数発見」と速報した。しかし、誤報だった。出所不明の情報だったらしい。
同じくKBS第2テレビは21日午前に流した情報番組で、女子高校生のチャット記録だとして、「お姉ちゃん、きょう修学旅行に出掛けるんだって? いってらっしゃい! お土産忘れないでね」「お土産を買って帰ることができなそう。ごめん」というやりとりを紹介した。番組では、このチャットでのやりとりをセウォル号に乗っていた女子生徒といとこの間で交わされたものと紹介したが、虚偽だと分かっていて放送したようだ。
緊急時には、裏付けを取らずにコメントを流してしまい、結果的に誤報になったり、また、つい場の雰囲気に流されて、涙を誘うコメントをしたりするということは、日本のテレビ局でもままある。ただ、韓国のテレビ局のこうした放送の失敗例を見てみると、ある特徴がある。それは、誤報と知りつつあえて流しているケースが見られるということだ。チャットはその例で、偽ダイバーのコメントしても、海上警察の裏取りをすればウソだと分かる。
つまり、ノーチェックで先を競うように流してしまう。テレビの習い性といえば、それまでなのだが。
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