G7広島サミットに先立って、きょう12日から4日間の日程で「G7富山・金沢教育相会合」が始まる。G7教育相会合は石川県としては初めて、そして富山県にとっては2016年のG7環境相会合以来の国際会議の誘致とあってかなりの熱が入っているようだ。
地元メディアの報道によると、まず警備にチカラを入れている。前半の会場となる富山国際会議場周辺では、「富山県警による厳戒態勢が敷かれた。何人もの警察官が一帯を歩き回り、富山城址公園内では茂みに棒を突っ込んだり、怪しい物がないか確認したりする姿が見られた」(12日付・北國新聞)とある。4月15日に和歌山市内で岸田総理の演説会場に爆発物が投げ込まれるという事件もあり、相当ピリピリをして雰囲気が感じられる。
また、G7教育相の一行の視察では、「12日には富山市内の学校現場、14-15日には金沢市内の教育施設を視察」とあるが、実際にどの学校現場を、どの教育施設を視察するのか具体的に記されていない。これも各国首脳ら要人の警護に万全を期すためなのだろうか。
ところで、G7富山・金沢教育相会合ではどのようなことを協議するのだろうか。地元紙の記事によると、富山市内での日程(12、13日)では討議①「コロナ禍を経た学校のあり方」、討議②「全ての子どもたちの可能性引き出す教育の実現」とある。金沢市内の日程(14、15日)では討議③「社会課題の解決とイノベーションを結びつけて成長を生み出す人材の育成」、討議➃「コロナ禍の変化を受けた今後の教育の国際化とその役割」となっている。4回の討議を重ね、14日には共同の成果文書をまとめる。
以下は自身の単なる思い入れだ。G7の教育相には14日の石川県での視察で、ぜひ、今月5日に震度6強の地震があった珠洲市の小中・高校を訪れてほしい。連休明けの8日には児童・生徒が登校して教室を清掃、その後、3限目の午前10時半から通常の授業を再開している。一部の学校では体育館が避難所となっているところもある。
地震や津波、台風といった「災害先進国」といわれる日本の教育現場をぜひ能登で視察してほしい。その中で、「震災に負けない」子どもたちのひたむきで生き生きとした姿を実感してほしいものだ。そんなことを思っている。
⇒12日(金)午後・金沢の天気 くもり
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