自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

★冬の電磁パルス攻撃

2018年01月10日 | ⇒トピック往来
   それにしても冬の雷は怖い。空が光ったとたんにバキバキ、ドンと落ちる。よく聞かされてきたことは、冬の落雷のエネルギーは夏のそれより数百倍も強い。また、雷雲は冬の方が夏より低く、必ずしもタテに落ちるのではなくヨコ、ナナメに落ちるものだ、と。幼いころから雷が落ちる様子を見ているが、「慣れる」ということはない。この歳になっても怖いものだ。

    その雷がテレビ局を襲った。10日午後8時ごろ、帰宅してテレビをつけたが、石川テレビ(フジ系)と北陸放送(TBS系)の2局が映らないのだ。ブラックアウトの状態になってる=写真=。エラー表示が出ていて、「放送が受診できません。リモコンで放送切替や選局を確認ください。またはアンテナの調整・接続を確認ください。雨や雪んどの影響で一時的に受診できない場合もあります」。このエラー表示は、雪が降る日にBS放送が視聴できなくなる場合に表示されることがままある。ただし、地上波では見たことがない。

   この日の夕方から雷音が鳴り響いていたので直感した。「ひょっとして雷の電磁パルスが送信鉄塔を襲ったか」と。理由があった。この2局が同時に映らないということは、2局が共用している金沢市観音町の送信鉄塔に異変が起きたとしか考えられなかったからだ。その異変とはやはり雷だろう。送信鉄塔には避雷針は当然ついているだろうが、冒頭述べたように冬の雷は必ずしも垂直に落ちる訳ではない。ヨコ、ナナメに落ちるケースもある。

   そのことが確認できたのは、北陸放送の公式ツイッターだった。「この度は、送信機器の不具合により長時間にわたり県内の広い範囲で放送が中断する事態となり、誠に申し訳ありません。原因は送信鉄塔への雷の直撃が原因と見られますが、調査しているところです。現在、復旧に向け全力で作業に当たっております。」と伝えている。さらに驚いたのは、金沢市消防局の災害情報(ネット)には「19:36 観音堂町[チ]地内で建物火災が発生しています。」と。落雷で送信鉄塔に火災が発生したとなれば、復旧には当然時間がかかるだろう。

   いまでも断続的に雷が鳴っている。現場検証のため、鉄塔に上れば再度雷による二次災害も出る可能性もある。雷が止むまでは停波が状態が続くのか。まさに、冬の電磁パルス攻撃だ。

⇒10日(水)夜・金沢の天気   ゆき

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