このニュースを見て不思議に思った。先月21日の能登の豪雨で輪島市の塚田川が氾濫し、4棟の住宅が押し流され、14歳の少女が安否が不明となっていた。30日に福井県沖で遺体が漂流しているのが見つかり、ズボンのタグに記された名前から、不明となっていた少女の可能性があるとして福井海上保安署はDNA鑑定などを行っている。不思議に思ったのは、能登半島で遺体が流れ、なぜ福井県沖で見つかったのか、日本海の海流とはまったく逆の流れなのだ。
日本海の海流は、大陸側に沿って南下するリマン海流が、朝鮮半島の沖で対馬海流と合流し、山陰や北陸など日本の沿岸に流れ、能登半島の沖を経由して東に流れていく=図表=。元日の能登半島地震の津波で、能登地方や富山県の漁港から流失したとみられる小型漁船など25隻が新潟県の柏崎市や上越市に漂着していることが確認されている(1月16日付・新潟日報Web版)。ところが、少女の遺体は半島から西側の福井県沖で見つかった。
なぜ逆流現象が起きたのか。自身は海流の専門家でもなく、以下まったく素人の憶測だ。20日から22日午後10時までの48時間で輪島市で498㍉と強烈な雨量だった。能登半島の河川から日本海に流れ出た大量の濁流が海流とぶつかるようにして、西側に流れたのか。あるいは、海に浮かんだ遺体が風に流されて西に向かったのだろうか。(※写真は、少女の住宅が流された輪島市の塚田川の周辺)
豪雨によって亡くなった人は少女を含めて15人となる。また、能登地震の石川県内での死者は408人(直接死227人、関連死181人)だ。自然災害によって尊い命がこれほど奪われるとは。地元メディアによると、きのう就任した石破総理は今月5日に能登を視察するようだ。現地では哀悼の祈りをささげてほしい。
⇒2日(水)夜・金沢の天気 あめ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます