これまでKATOの機関車群についてTOMIXのTNカプラーを取り付けてみましたが、機関車群と同様のカプラー機構を有するKATOのキハ35系についても検討してみました。早速、キハ35系に、TOMIXのC57用TNカプラーを取り付けてみました。
各種カプラーの長さの比較
しかし、上図のようにカプラーの長さが異なり、KATOキハ35系にはC57用TNカプラーでは明らかに短かったため、今回は「TNカプラー連結棒の穴開け方式」を採用することにしました。キハ35系のカプラー部には復元板が付いていましたが、今回も板を外しました。そのため、復芯しません。また、カプラーの取り付け状態を比較するために、今回は両運転台のキハ30系を用いてカプラーの様子を比較してみました。
加工したTNカプラーとカプラーに取り付けた様子
ナックルカプラー(左)とTNカプラー(右)を取り付けた様子です。機関車群のようにそれほど長くないと思われます。またナックルカプラーと比較してもさほど違和感はありません。
ナックルカプラー 加工TNカプラー
TOMIXキハ20系と連結させてみました。高さも連結間隔も問題なく、お互いTOMIXのカプラーのため、従来よりも連結状態は格段に改善されました(関連記事参照)。本線を試運転させてみましたが、C243カーブも含め、すんなりと走行しました。
TOMIXキハ20(左)とKATOキハ30(右)の連結状態
C243カーブにおける連結面の様子
KATOのカプラー部は、車体から簡単に取り外すことが出来ます。そこで、連結需要に応じて、この加工したTNカプラーやC57用TNカプラーをセットすれば、大量にTNカプラーの連結棒等を準備する必要がないかと思われます。
これまでの小生の方法では、TOMIXの機関車等にナックルカプラーを換装させた場合、TNカプラーの連結棒が1本余る場合があります。これを加工して、KATOの機関車等に用いれば、カプラー等を新規に購入しなくても手持ちで間に合う可能性があります。
穴を開ける作業に精度を要しますが、1.0mmのピンバイスで穴を開け、上の凸部をニッパで切り取るだけなので、誰にでも簡単に加工出来ると思われます。
KATOおよびTOMIXの機関車群にそれぞれナックルカプラーとTNカプラーを実装できるため、より一層の幅広い運用が期待されます。
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これまで弊社ではTOMIXの機関車にKATOのカプラーを取り付けてきました。その際、TNカプラーとナックルカプラーの両方を使って、一つのカプラーに仕上げる方法をとってきました。その結果、使わなくなったTNカプラーの連結棒だけが残りました。
先ほどのEF66の結果から、脱線させないためには、連結面にある程度の間隔を確保する必要があります。そこで、連結面の間隔を確保するために、取り付ける連結棒の長さを長くすればよいと考えました。
パーツケースの中を探していると、ちょうどナックルカプラー化した際に余ったTNカプラーの連結棒がありましたので、これを活用することを検討しました。
この連結棒をC57用TNカプラーと同様の構造にするために、下記のように根本の部分に1.0mmの穴をピンバイスを用いて穴を開けました。手持ちのTNカプラーには赤い円ところに薄く円が描かれており、これを目標としました。ただし、まっすぐ穴を開ける技量が必要です。また、1.0mm径では、取り付けた際にきっちりとした感じです。1.1mmの方が良いのかもしれませんが、これについては今後の検討課題です。
穴を開けた状態でカプラー部に取り付けてみたのですが、連結棒の一部が車体に当たり取り付けることが出来ませんでした。そこで、車体と接触する凸部をニッパで切り落としました。
用いたTNカプラーの連結棒
穴の目標位置 1.0mmの穴を開けた様子
車体とぶつかるので、反対側の凸部を切り落とす。
加工したTNカプラーをカプラー部に取り付けます。これまでと同様に復元板は取り付けません。
KATOEF80に実装し、はやぶさと連結させてみました。今度はやや連結棒が長くなってしまった感があります。
また本線に出場させましたが、問題なく走行しました。
さて、この連結棒をKATOEF66に実装させました。
先ほどと異なり、連結棒が長くなりました。しかし、まっすぐ穴あけが出来なかったので、水平がでていません。こんな状態ですが、本線で試運転してみました。今度は見事に脱線することなく無事周回しました。
連結棒の長さを短くするには、TOMIXED75等のカプラーを使えば解決できそうですが、これも予備がないため、実際には行っていません。復芯しないなど未解決な問題がありますが、一応これでKATO機へ簡単にTNカプラーを取り付けられると思われます。
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ブルトレといえば、KATOEF66です。真打ちともいうべきKATOEF66にTOMIXTNカプラーを取り付けます。この作業もこれまで同様にカプラー部にTOMIXC57-135号機のTNカプラーを差し込んでみました。実際に取り付けてみましたが、KATOEF66の場合には従来のナックルカプラーと比較してかなり短いことがわかります。
ナックルカプラー(左)とTNカプラー(右)との比較
KATODF50の時と同様にはやぶさ1両だけ連結させてみました。下図の通り、かなり連結面が狭いことが判ります。実際に本線で試運転させてみましたが、途中のS字カーブで見事に脱線しました。弊社の内規ではKATOEF66が問題なく周回できるようにする、と定められていますので、このままでは不採用です。
脱線した原因は、このカプラーの実装により連結面が狭まったためです。そこで、間隔を広くするにはどうすれば良いのか、考えてみました。また、機種によりC57用TNカプラーでは対応できないことも判明しました。
KATOEF66とTOMIXはやぶさとの連結間隔
パーツケースを探してみたら、解決策のヒントがありました。その方法について、次回記載します。
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機関車のカプラー部がKATOEF80と同じような構造であれば、同様にTNカプラー化することが可能なはずです。そこで、手元にあったKATODF50を引張りだし、KATOEF80と同様にしてTNカプラーを取り付けてみました。これも先ほどと同様に、復元板を取り付けられなかったので、復芯しません。
ナックルカプラー側 TNカプラー側
KATODF50にC57用TNカプラーを取り付けてみましたが、下図の通り、ナックルカプラーとTNカプラーとの長さの違いから、ややTNカプラーの方が連結器が奥まった感じになってしまいました。
ナックルカプラー(左)とTNカプラー(右)
KATODF50の直上から比較すると連結器に位置がよくわかります。
ナックルカプラー側 TNカプラー側
KATOEF80の試運転が終わったあと、ホッとして富士はやぶさ12両編成を片付けてしまいました。片づけ終わってから、他の機関車への応用がひらめき、取り急ぎはやぶさ1両だけ連結させて運転してみました。かなり連結面が狭いことが判ります。いささか不安でしたが、車両どうしがぶつかることもなく、無事レイアウトを1周しております。C243も問題ありませんでした。
TNカプラーを実装したKATODF50とはやぶさとの連結状態
これらのことから、全機種にカプラーを装備するのではなく、列車の運行需要に応じてカプラーを交換すれば、より多彩な運行が可能になるかと思われますります。次は真打ち登場です。
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昨日、KATOEF80にTOMIXTNカプラーを取り付けることを速報しましたが、今日はその詳細を報告します。なお、現在、色々と実験等を行っており、随時報告する予定です。長丁場になろうかと思われますが、ご了承願います。
さて、KATOEF80への取り付けですが、実に簡単・シンプルです。
TOMIXC57-135号機に添付されていたTOMIX自連形TNカプラーをそのままカプラー部に差し込んだだけです。
以下にその手順を記します。まず、KATOEF80のカプラー部を外し、各パーツごとにばらします。
KATOEF80のカプラー部
カプラー部の土台にTOMIX自連形TNカプラーを差し込み、復元用の金属板をつけないまま元に戻しました。板を付けようとすると、TNカプラーの「おしり」にある「突起」が干渉してしまいます。切り取ればよいのでしょうが、今のところ一つしかないので、冒険が出来ません。
TOMIXC57-135号機用のTOMIX自連形TNカプラー
カプラー部を再び車体にはめ込めば、完成です。ただし、復元用の板がないので、カプラーが自動的に復芯しないという欠点があります。
TOMIX自連形TNカプラーを取り付けた様子と復芯しない状態
これまでTOMIXのTNカプラーを運用していませんでしたので、急いで「さよなら富士はやぶさ」を準備しました。
アーノルドカプラーからTNカプラーへの換装したはやぶさ
実際に12連で本線を走行させてみましたが、問題なくレイアウトを走行しました。弊社線のC243カーブや登坂路線も無事に通過しました。
C243を通過する富士はやぶさ編成
このC57号機のTNカプラーをKATO機に実装すれば、KATOカプラー or ナックルカプラーとTNカプラーとを1両の機関車で、しかもKATOおよびTOMIX機において併用できることになります。
TNカプラーで富士はやぶさ12連を牽引するKATOEF80
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