楕円エンドレスの内側にリバース線を設置し、併せて駅を2つ設置しました。便宜上、上側の駅を「上川駅」、下側のそれを「下川駅」とします。
楕円エンドレス線の内側にリバース線を設置した様子
運行形態を大きく2つに分類すると、「楕円エンドレスの周回」と「リバース線の通過」が考えられます。前者の場合、分割した区間全てに同一方向の給電を行えば車両は走行します。しかし、リバース線を通過させる場合、途中で電流の向きを逆にしなければなりません。
エンドレス線のみの走行例
リバース線を走行させる例
例えば、上川駅からエンドレス線を走行し、下川駅手前からリバース線へ進入。その後、リバース線を走行し上川駅へ戻り、そこから再びエンドレス線内に戻って、終点の下川駅までの運行を考えてます。
リバース線走行時の電流の向き
この場合、エンドレス線の左側部において走行方向が変わるため、電流の向きをエンドレス線右側部と反対にしなければなりません。リバース線を問題なく走行させるためのリバーススイッチボックスや各種配線方法などが用意されていますが、弊社の場合は、異なる向きに給電する区間が生じた場合、逆向きに給電させる専用フィーダを設置することにしました(レイアウトの紹介 パート4 - 鉄道模型参照)。ここでは、A区間にAというフィーダと、Aとは逆に給電するA'という専用フィーダを、C区間にも同様のC'という専用フィーダを設置し、それらをセレクタースイッチボックスを用いて制御します。なお、灰色線は無給電状態を表しております(以下、同様)。
リバース線を走行させるときの配線図
逆にエンドレス線のみ走行させる場合には、全区間同一方向の給電でよいため、セレクタースイッチボックスでA'およびC'フィーダからの給電を遮断し、AおよびCフィーダから給電を行います。
エンドレス線を走行させるときの配線図
このままでも問題ないのですが、路線選択用セレクタースイッチボックスを設置し、操作ミス防止に役立てています。
路線選択用セレクタースイッチボックスを用いたリバース線走行時の給電
路線選択用セレクタースイッチボックスを用いたエンドレス線走行時の給電
ここまで、偉そうなことを延々と書いてきましたが、リバース線のために、わざわざこんなに複雑化する必要はなく、もっと簡単に配線できます(TOMIX総合ガイドなどに詳しい用例があります)。しかし、弊社の場合、エンドレス線の外周にリバース線がもう一本あり、さらにシーサスも設置したため、多岐にわたる走行パターンが生じてしまいました。そこで、これらに対応・走行させるため、紹介してきた「区間ごとの制御」を基本とするのが最も簡単・確実でないかという考えに至りました。また、区間ごとに制御することで電圧降下対策としても有効でした。
上記のレイアウトに、さらにリバース線を設置した場合の配線などを紹介できればよいのですが、絵心のない小生には、相当難しい作業・複雑化を極めてしまいました。ちなみに、漫画的に描画してみたのが下図です。青線がエンドレス線、緑色が内側リバース線、オレンジが外側リバース線です。ただし、外側リバース線は省略して描画してあります。また、線が交差・分岐しているところは各種ポイントレールです。これにフィーダなどを書き込んで・・・何か機会があれば記事にしたいと考えておりますが、レイアウトの紹介は今回で「ひとまず終了」といたします。
レイアウトの概略図
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・レイアウトの紹介 パート3 - 鉄道模型
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・レイアウトの紹介 パート1 - 鉄道模型
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