楕円エンドレスのレイアウトでは、パワーパックとフィーダを用いて下図のように給電するのが一般的な配線かと思われます。
ところで、図中に「凡例」を記載し忘れました。青線:給電されているレール、灰色線:無給電レール、緑▲:フィーダ、黒細線:フィーダ線、水色の箱:パワーパック、青水色の箱:セレクタースイッチボックス、上下矢印黒線:電気絶縁部です。
一般的な給電方式
これまでパワーパックから直接レイアウト全体に給電できる配線を基本としてきましたが、リバース線やポイントを多用しているため、電圧降下と複雑な配線に悩まされ続けました。
そこで、前回の電気配線の見直しを契機に、「レイアウト全体に給電する」のではなく、「区間ごとに給電する」ことにしました。
区間ごとに給電する方式ですが、簡単に先ほどの楕円レイアウトの場合を用いて説明します。上図ではフィーダ1個でレイアウト全体に給電していましたが、楕円エンドレスを、例えばギャップの設置やポイント等を利用してA,B,CおよびD区間の4つを「電気的」に分割し、それぞれの区間ごとにフィーダを設置します(下図参照)。各区間の連携にはセレクタースイッチボックスを用います。4つに分割しても、セレクタースイッチボックスを通じて各区間に給電すれば、車両は従来通り周回します。
区間ごとの給電方式
しかし、セレクタースイッチボックスにより、無給電区間を発生させることができるようになります。次の図には、AおよびD区間への給電を取りやめた状態を示しています。C区間の車両が走行状態でも、D(A)区間では別の車両あるいは自車両が停車状態になります。あるいは、「停車状態にする」ことができます。
また、区間ごとに給電するので、以前よりも電圧降下による車両の速度低下が改善されたように思われます。
AおよびD区間への給電を取りやめた様子
しかし、フィーダやセレクタースイッチボックスを区間ごとに設置するため、費用が余計にかかることになります。
図を書くのが結構大変でした・・・その割にはイメージ通りに作図できず、ガッカリです。
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