(旧)東京で陶芸体験!陶芸教室/森魚工房(練馬区大泉学園)

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たいすけくん

2006-09-02 16:27:22 | Weblog
「飛行機を描いてみて」と言われたら、あなたはどんなふうに描きます?
きっと機首を左端に持ってきて、ま横ぎみの斜め前方からって画になるでしょう。
アフリカ旅行から帰ってきた泰輔くんは高校三年生。
自閉症を患ってますが、陶芸が大好きで、週末には工房で楽しく過ごしてくれてます。
彼がすばらしい大皿をつくってくれたので、それに画を描こうということになり、「じゃ、飛行機を描く」ということで冒頭の話。
障害を持ったひとには異能の人物が多い、とはよくいいますが(「レインマン」とか)、今日はびっくりしました。
描いてくれた飛行機が、左上のものだったので。
現代人はあまりにも多くの情報を取り込みすぎてて、何かを描け、と言われるとステレオタイプにどこかで見たようなものを描いてしまうものです。
ニュートラルでいられないわけ。
だけど泰輔くんは、目に焼き付いたもの、心動かされたものを描こうとするのです。
この飛行機のアングル、動き、臨場感。
まさに滑走路から飛び立ったうしろ姿でしょう。
彼はこれを見たに違いないのです。
彼が動かされたのは、最も目を引く機首でもなく(描きすらしないんだもんなー、すごい・・・)、大きな翼でも端正な容姿でもなく、「光景」そのものだったのでした。
彼がどれほどの感動を覚えたか、この絵を見るだけでひしひしと伝わってくるではありませんか。
ほんっと、彼とつきあってると教えられてしまいます。
コメント
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