池に泳ぐよ、メダカちゃん。
シンプルでかわいい豆皿。
この細い線はどう描くかというと・・・
おなじみの撥水掻き落としによる線ぞうがんです。
撥水剤をぬった器面を針で引っ掻いて、傷つけていくわけです。
すると、傷ついたところにだけ、水が染み込みますね。
そして染み込ませるのは水ではなく、ゴスです。
シャバシャバの絵の具を差していくのです。
こうすれば、針先の太さのゴス線が引けるというわけ。
これを素焼きすると、撥水剤だけ飛んで、ゴス線が残ります。
この技法なら、まるでペンで引いたような細密な絵が描けますよ。
筆で引いたものとは風合いもまったく異なります。
筆の味わいも捨て難いですけどね。
黒田さんの仕事っぷりでした。