おひつじ、おうし、ふたご、かに、しし、おとめ、
てんびん、さそり、いて、やぎ、みずがめ、うお
と言えば、星占いでお馴染みの黄道12星座ですネ。
黄道(こうどう)とは天空上における太陽の通り道のことです。
その黄道が上の12星座を通っているわけです。
実際には太陽の周りを地球が周回(公転と呼びます)しているのですが、
見かけ上、季節がめぐるにつれて太陽が12星座の中を西から東に
移動していき、1年でほぼ同じところに戻ってきます。
さて、その黄道と、地球上の赤道を空に投影した際の線である
天の赤道とが交わる点が2つあるのですが、
太陽が天の赤道の南から北へ移っていく過程での交点を春分点と呼び、
そこに太陽がやってくる日が「春分の日」なんですね。
春分点は現在うお座の中にありますが、これは長~い年月とともに
移動していき、590年後にはうお座の西隣のみずがめ座に移ります。
その先の西暦4313年にはやぎ座へ、6302年にはいて座へと移動。
西暦15000年ごろには現在と正反対のおとめ座に春分点が位置します。
現在は冬の代表星座であるオリオン座はその頃、夏の星座と化し、
冬には東京から南十字星が見えるようになっているはずです。
そして、春分点が再びうお座にやってくるのは西暦25824年と
かなり先のことになります。
西暦15000年7月10日21時の星空(Astroarts ステラナビゲータによる)
※黄色い線が黄道、赤い線が天の赤道です。
星座を構成する星の固有運動による位置変化は考慮されていません。