Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
1/18宵 土星と金星が接近

先週末の☆撮り成果(1)

2018-04-24 12:30:00 | 遠征日誌

金曜日の夜に長野県富士見町まで遠征してきました。
天気は一晩中快晴。風も弱く、☆撮りにはイイ条件でした。
このところ惑星撮影に勤しんでますが、その際に使っている長焦点望遠鏡を星雲星団の撮影にも使い、
ドアップで撮るのにも嵌ってしまってます。
で、その夜の最初のターゲットはへび座にあるこの天体↓

m005_18.jpg
【球状星団 M5】
 総露出時間24分(3分×8コマ加算合成)

先月撮影したM3に続き、また球状星団を狙いました。この種の天体はドアップ撮影向きで、
比較的短時間露出でも粒揃いの星々が分離して写せるのがイイです。

続いて撮ったのはヘルクレス座の球状星団2つでした↓
m013_18.jpg
【球状星団 M13】
 総露出時間24分(3分×8コマ加算合成)

m092_18.jpg
【球状星団 M92】
 総露出時間24分(3分×8コマ加算合成)

M13は北天随一の著名な球状星団ということで、過去の記事にも短焦点望遠鏡で撮った写真を
何度か公開してますが、やっぱり長焦点望遠鏡による画像は迫力が違います。
M92はM13と比べて中心部に星が密集していて白飛び気味になってしまいました。
この拡大率になると星団ごとに星の集中度や楕円率の異なる様子がよく分かるようになりますね。
最後に撮ったのはこの星雲↓
m057_18.jpg
【環状星雲 M57】
 総露出時間30分(3分×10コマ加算合成)

昨年の8月に冷却CMOSカメラ+短焦点望遠鏡にて、この天体のテスト撮影画像を紹介しましたが、
今回は長焦点望遠鏡に付け替えて撮った画像になります。球状星団の撮影時と違って撮像範囲を
クロップして惑星撮影時と同等の800×600ピクセルと狭めたんで、かなりの大写しになってます。
いわゆる惑星状星雲と呼ばれる天体の一種ですが、コイツは木星よりも2倍以上大きい感じです。
色はそこそこ出てる印象ですけど、濃淡の描出がちょっと物足りないですね。
惑星状星雲は小さくてカラフルな対象が多いので、他の天体も同じシステムで狙ってみたいです。

なお、共通撮影データは次のとおり。
 口径18cm望遠鏡(F12)+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),センサー冷却温度-10℃,
 中型赤道儀使用,口径25mmガイド鏡にてオートガイド