昔の銀塩写真のデジタル化画像シリーズの続き(第8弾)です。
安物ながらテレコンバージョンレンズを入手したことで、カメラの標準レンズの焦点距離50mmを100mmに
伸ばせるようになったので、星雲星団を若干大写しできるようになりました。
そこで、まずは大きめの星団を撮影。
【ヒアデスとプレアデス】
キヤノンEF+2倍テレプラス+FD50mmF1.4 S.S.C.(Ⅱ),コダックTri-X(ASA/ISO400),絞りF16,露出10分,
タカハシ90S赤道儀+口径13cm反射望遠鏡にて手動ガイド,都内某所にて
おうし座にある大型の散開星団2つをほぼ対角線上にフレーミングして撮った写真です。
写野はこんな感じ。
AstroArts社ステラナビゲータによるシミュレーション
左下のヒアデスは地球から近い星団であるため、ばらけた感じに写ってますが、右上のプレアデス(すばる)は
この程度の焦点距離だと星団っぽく写ってくれました。ちなみに、レンズの絞りはF8に設定しましたが、
テレコンを入れるとF値が2倍相当となり、フィルムに届く光量が低下するため微光星はあまり写ってません。
その一方で、光害カブリで背景が明るくならずに済み、また写野の周辺星像の劣化が防げたようです。
で、もう一つの被写体としてこんなのも狙ったのでした。
【h-χ星団】
キヤノンEF+2倍テレプラス+FD50mmF1.4 S.S.C.(Ⅱ),コダックTri-X(ASA/ISO400),絞りF8,露出20分,
タカハシ90S赤道儀+口径13cm反射望遠鏡にて手動ガイド,都内某所にて
ペルセウス座の二重星団を狙ったものですが、残念ながらターゲットは中央から右上にズレてしまってます。
また、絞りを開けたせいで周辺星像が歪になってしまいました。当時のテレコンの性能レベルが垣間見えますね。
ちなみに写野はこんな感じ。
AstroArts社ステラナビゲータによるシミュレーション
なお、いずれも手動ガイドによる天体追尾撮影ですが、ガイド望遠鏡にニュートン反射鏡筒を使ったのでした。
以前、屈折鏡筒をガイド望遠鏡にした際は覗き口が下の方にあったので、小さな折りたたみ椅子に座って
赤道儀の微動ハンドルを操作できましたが、ニュートン式反射鏡筒は望遠鏡の筒先側に覗き口があるので、
この時は立った状態での操作となりました。足は疲れますが、腕は心臓より下に位置するので痺れてきたりせず、
個人的には微動操作がやりやすい印象でした。しかしまぁ細かな操作を20分もよくやったもんだなって思います。
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