Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 9/17 中秋の名月

【アーカイブ】天体観測・撮影目的で他県へ初遠征した日(1983/03/20)

2024-08-18 09:26:03 | タイムマシンにお願い

昔の銀塩写真のデジタル化画像シリーズの第17弾です。

東京でも郊外に住んでましたが、市街光の影響により暗い天体の観望/撮影は困難だったため
同志の仲間内で春休みに空の暗い場所へ行こうぜ!って話になり、運転免許を取得していた
友人のクルマに乗って他県まで初めて遠征することになりました。

行き先は雑誌『月刊 天文ガイド』の「私の観測地」という連載記事で紹介されていた場所。
居住地からは40km程度離れており、一般道で1時間半くらいかかったと記憶しています。
着いてみると自宅近辺より街灯が少なくて、真っ暗な山奥と言うほどではないものの夜空は
十分暗く、星雲星団をキレイに撮影できそうな印象でした。そこで撮ったのがこの星団。


【プレセぺ星団】
 ニコンF+NIKKOR 135mm F2.8,サクラカラー400(ASA/ISO400),F4,露出15分,
 タカハシ90S赤道儀にて半自動ガイド,山梨県東部某所にて

かに座の真ん中あたりに位置している散開星団で、肉眼でも存在が確認できる天体です。
望遠鏡と架台は自分の所有機材を使いましたが、友人の1人が望遠レンズを持っていたので、
カメラとともに借用して撮ったようです。モータードライブによる電動追尾はしましたけど
露出時間を長めにする予定だったため、口径13cmのニュートン反射鏡筒を追尾監視用に使い、
いわゆる半自動ガイド撮影(望遠鏡でガイド星を目視しながら、ズレが生じた際にモーターの
制御用ハンドコントローラーを操作してガイドエラーをマニュアル修正する方法)を実施した
とメモに記されてました。そのようなガイディング方法を行ったのはこの時が初めてです。
追尾状態は良好で、星団部分を拡大しても・・・

星が非常に綺麗な点像になってくれました。そのお蔭もあって結構暗い星まで写ってくれて、
やはり夜空の暗い所で撮ると違うなぁーって感じたものです。

なお、この日はどちらかというと観望主体だったのか、反射望遠鏡を使って主に春の銀河を
眼視で数多く皆で見て楽しんだらしく、星雲星団撮影はこの1枚だけでした。今となっては
ちょっともったいなかったような気もします。



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