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【アーカイブ】八ヶ岳山麓へ初遠征した日(1983/08/13) ー 流星撮影編 ー

2024-09-24 07:52:50 | タイムマシンにお願い

昔の銀塩写真のデジタル化画像シリーズの第20弾です。

野辺山高原への初遠征で得られた写真の続きはまだあります。
遠征日はペルセウス座流星群の極大日でしたので、それなりに多くの流れ星が飛んでました。
で、赤道儀架台に載せて撮った画像に1つだけ流星が写り込んでいたのでした。


【カシオペヤ座を流れるペルセウス座群流星】
 キヤノンEF+FD50mmF1.4 S.S.C.(Ⅱ),サクラカラー400(ASA/ISO400),絞りF2.8,露出10分,
 タカハシ90S赤道儀にて自動ガイド,長野県野辺山高原にて

標準レンズにてカシオペヤ座の"W"の星の並びを中央にフレーミングした星座写真を撮って
みたら、その左上方向に小さな流星が写ってくれました。これが人生初撮影の流星写真です。
画像の左寄りに流星群の輻射点(放射点)があり、左下から右上に流れたものと思われます。
撮影中は空を眺めていたはずなんですが、よそ見をしていたのか眼視確認できませんでした。
輻射点から割と近い空域に出現したせいか経路が短いですが、よーく見ると緑色から赤色へ
変化しているのが分かります。
ちなみにこの時、赤道儀に並列搭載していた友人のカメラは、前記事で紹介したとおり望遠
レンズで北アメリカ星雲を狙っていて、記録メモでは撮影時刻も露出時間も全く同じでした。

これを撮った後、別な友人が赤道儀にカメラを載せたいと言うので、自分のカメラを下して
雲台スペースを譲りました。その後は別な通常三脚にカメラを載せて、固定撮影にて流星を
狙うことにしたのでした。時刻は3時を回って、薄明開始間近ということで、撮れるコマ数が
限られている状況の中、ペルセウス座とおうし座の境界付近を狙った1枚で、この日2個目の
流星捕捉に成功します。


【ペルセウス座群流星】
 絞りF1.4,露出5分,固定撮影(三脚使用) ※その他の撮影条件は上と同じ

こちらは固定撮影なので、日周運動による星々の軌跡を流星が貫くイメージになってます。
この流星は肉眼でも確認できましたが、あまり明るくなかったので、写ったかどうか微妙な
感じでした。それでも割としっかり捉えられたのは、絞り開放で撮ったのが奏功したような
気がします。その代償として周辺減光が酷くなったのは致し方ないところかな?
ちなみに画像中央から少し上の星がゴチャゴチャ写ってるところは「すばる」で、右下寄り
の明るい星はおうし座の1等星アルデバランです。

次の1コマはペルセウス座とぎょしゃ座の境界付近を狙い、端っこながらまた小さいのが1つ
捉えられてました。


【ペルセウス座群流星】
 露出10分 ※その他の撮影条件は上と同じ

この流星は最初に捉えたものと同様に輻射点近くに流れたせいか経路が短いですが、これも
緑から赤へ色が変化していったのが分かります。ちなみに右下寄りに写っている明るい星は
ぎょしゃ座の1等星カペラです。
で、流星狙いではもう1コマ撮ったものの残念ながらスカでした。

ということで都合3個の流星が捉えられましたが、火球レベルの明るい流星は写らず仕舞い。
また、1コマに複数個の流星が写ってくれないかなぁーなどと欲張りな考えも抱いてたものの、
さすがにそんな幸運には恵まれませんでした。それでも自己満足に浸るには十分なのでした。
(まだつづくかも?)



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