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オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
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2/1宵 金星と細い月と土星が接近

【アーカイブ】オリオン座の日周運動を写した日(1977/12/10)

2023-05-13 00:00:11 | タイムマシンにお願い

昔の銀塩写真のデジタル化画像シリーズ第3弾です。

天体写真撮影に使う白黒フィルムとして2本目に購入したのは富士写真フイルムのネオパンSSSってヤツで、
感度はコダックTri-Xの半分となるASA200。それでも当時の一般向け国産フィルムとしては最高感度でした。
ちなみに、産業用(メインは医療向け?)としては富士XレイというX線撮影用のフィルムがあり、
その感度はASA400相当だったらしいんですが、入手困難な上に最低購入単位が1.7m×3本の缶入りで、
暗黒環境中で必要コマ数に切ってパトローネに詰めないといけないシロモノだったみたいです。
で、ASA200の国産フィルムで最初に撮ったのがコレです。


【オリオン座の軌跡】
 キヤノンEF+FD50mmF1.4 S.S.C.(Ⅱ),富士ネオパンSSS(ASA/ISO200),絞りF13.5,露出30分,
 固定撮影,都内某所にて

カメラを三脚に固定して30分ほどシャッターを開きっ放しにして撮ったオリオン座なのでした。
星が地球の自転により動いていくこと(いわゆる日周運動)で光跡となって写ってます。
こういうのは設定した露出時間で写野内の星がどのくらい動くかを勘案して構図を合わせますが、
ファインダーを覗きながら、さほど深く考えずに山勘でフレーミングした割に上手くいった感じ。
まぁ、ビギナーズ・ラックってヤツでしょうね。
ちなみに、写野を天文シミュレーションソフトで確認すると・・・


AstroArts社ステラナビゲータによるシミュレーション

一応、赤経・赤緯軸上の東西南北にも概ね合った構図になってました。
しかしモノクロでは星の色が分からず、つまらぬ写真を撮ってたなぁーって思います。
地上の風景でも入れておけば、もう少しマシだったろうにねぇ・・・



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