今の時期、おうし座流星群が活動中です。
8月のペルセウス座流星群や12月のふたご座流星群と比べれば活動レベルはかなり貧弱(数個/時程度と小規模)で
極大もはっきりしないマイナーな流星群ですが、明るい流星の割合が高いと言われ、一発の印象度が大きい感じ。
北群と南群があって、北群は今週末に極大を迎えるとされてます。
そんなおうし座群の流星を狙ってみようと思い立ち、ベランダに撮影機材をセッティングした10日未明に1個だけ
それらしきものを捉えることに成功しました。
オリオン座の西に明るいのが流れた模様。なお、この画像は動画から複数フレームの比較明合成で得られたものです。
念のため星空シミュレーションソフトで写野を含む広いエリアを画像マッピング機能により図示してみたのがこちら。
AstroArts社ステラナビゲータにて作成
流星像を上の方に辿ると、おうし座北流星群の輻射点にピッタリ行き着くので北群に帰属されそうです。
で、捉えられた流星はもう一個ありました。
こちらは東から飛んで来たので、おうし座流星群のものではないです。
もしかすると来週に極大を迎える予定のしし座流星群のものかもしれません。
さて、今回は惑星撮影用途で使っているCMOSカメラにデジイチ用レンズを装着したものを用いてみました。
こんなのです。
赤い茶筒みたいなのがCMOSカメラ本体で、webカメラのような仕立てなのでPC接続用のUSBケーブルが繋がってます。
それにアダプターを介してカメラレンズ(今回はタムロン17-50mmズームF2.8)を装着。
カメラには三脚取付用ネジ穴とかは無いので、別な望遠レンズ用のリング式三脚座を嵌めてます。
全体としてトップヘビーな状態ですが、致し方ないですねぇ。
このCMOSカメラのメーカーである中国・ZWO社は、PC用のカメラドライバーはもちろん専用の各種ソフトウェアも
提供していて、最新キャプチャーソフトには動画撮影中に動く被写体が写ったら自動的に検知し、その時間分だけ
録画保存していく機能が装備され、流星の写った連続フレームだけが細切れ動画として残せるようになりました。
また、フレームの右上端に時刻も入れられるので、大火球が捉えられた際には正確な出現時刻が記録され、
別な場所で他の方が同時観測された場合に同一火球と特定するのに役立つと思われます。
今まではデジカメで長時間動画を取得し、後で自分の目で見て流星像を確認して動画編集ソフトでその部分だけ
切り出してましたが、その手間が省けるとともに、PCの記憶容量がひっ迫するようなこともなくなりそうです。
ただ、使用レンズの明るさはF2.8だと夜空の動画撮影には暗めな感じなので、これを明るくする手立てを検討中です。
これは爺ちゃんには高度すぎますね〜💦
説明書でホールドアップの気がします(笑)
小難しい内容ですみません。
無人販売店に設置した防犯カメラが来店客の怪しい動きを自動検知して録画してくれる・・・
みたいなシステムです。
操作はいたって簡単で、PCにカメラを有線接続して目的のソフトウェアを走らせるだけで
勝手に流星だけの動画を保存していってくれます。流星監視カメラとでも言うべきものかな?
見てみますよ。
ありがとうございました。