Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
1/18宵 土星と金星が接近

彗星の名前(1)

2009-02-27 12:35:10 | ほうき星

ルーリン彗星、もうご覧になりましたでしょうか?

まだ見ていない方のために例によって

今晩20時における位置の目安を↓(下は部分拡大図)

(Astroarts ステラナビゲータによる ※円は8×30双眼鏡の視野)

今晩はしし座の1等星レグルスのすぐ下、

初心者でも探しやすいところに位置します。

小型双眼鏡ではレグルスと一緒に見ることができそうです。

ただ、レグルスは若干暗めの1等星なので、その近くで

少し低いところにいる土星と間違わないようにしましょう。

(土星の方が明るく見えるかも)

時間毎の天気分布予報を見ると、今夜は東北地方で晴れ間が

広がりそうですネ。

さて、今回は彗星の名前について薀蓄を傾けてみます。

彗星には発見者の名前がそのまま付くというのが普通です。

フルネームではなく苗字(family name)が使われ、

複数の発見者がいる場合は、連名(ただし3名まで)になります。

1997年春に明るく観測されたヘール・ボップ彗星を例に取ると

USA在住のアラン・ヘールさんとトーマス・ボップさんが

別々の場所でほぼ同時に発見したので、そういう名前になったのです。

2種類の尾がV字に分かれて見えたヘール・ボップ彗星

1997年3月30日撮影

ということは、ルーリン彗星は「ルーリン」さんが発見したので

そういう名前になったのかというと、そうではありません。

ルーさんとリンさんの二人が発見したわけでもありません。

実は天文台の名前が付いているのです。その天文台は台湾にあります。

漢字で書くと「鹿林天文台」となります。

「林」をリンと発音するのは日本と同じですが、

「鹿」はルーと発音するんですね。

英語の綴りは "Lulin" です。

なぜ天文台の名前が付いたのか?

それを書くととっても長~くなりそうなので、今回はここまで。



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