シリーズで紹介している五島プラネタリウムのリーフレットの第7弾は1977年5月配布のものです。
表紙(1ページ目)の掲載写真は小型望遠鏡を用いた投影法による太陽観測の様子を撮ったものでした。
自分も最初に手にした屈折望遠鏡にて、付属のアイピース+天頂プリズム+太陽投影板を使って観測したことが
ありますけど、日周運動で投影像が徐々に動いていってしまうので、赤道儀架台の微動ハンドルで
間欠的に太陽像を引き戻しながら黒点をスケッチするのがかなり大変だった記憶があります。
今はデジイチ+望遠レンズ+太陽撮影用減光フィルターを用い、手持ちで高速連写して得られた一連の画像を
PCに取り込み、Registaxというフリーソフトを使って各コマのズレを自動的に位置調整してコンポジットした後、
wavelet変換という画像解析で解像感を高める処理により、割と簡単に綺麗な黒点像が得られるようになったんで、
太陽観測についても隔世の感があります。
2ページ目には「太陽の活動」について解説しており、その表面で黒点以外にプロミネンスやフレアーなどの
激しい現象が起こっているとの記述があります。当時、それらは特殊な装置を持つ天文台でしか観測できません
でしたが、現在はアマチュア向けの機材が市販されており、個人的な趣味のレベルで捉えられるようになってます。
3ページ目の「5月の星座」の解説で、スピカとアルクトゥールスが「春の夫婦星」と呼ばれることもあるという
記述がありますが、ベガ(織姫星)とアルタイル(彦星)のカップルに比べたら、さすがに認知度は低いですねぇ。
一方、その後に出てくる「春の大曲線」は今でもお馴染みのアステリズム(目印となる星の並び)だと思います。
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