今週は新月近くということで、16日の夜に東伊豆まで☆撮りに出掛けました。
いつものように強風が吹いていて、主砲での撮影を途中で断念し、カメラレンズ撮影に切替えたため、
本格的な撮影は日付が変わってからとなりました。
空の透明度は比較的イイ感じだったんで、まずは低空エリアであるさそり座の尻尾辺りを狙ってみました。
得られた画像がコレです。
【さそり座尾部付近】
キヤノンEOS Ra+EF200mmF2.8LⅡUSM,F4.0,ISO3200,LPS-D3フィルター,
総露出時間30分(3分×10コマ加算コンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,静岡県東伊豆町にて
フレーミングしたのはこんなエリアでした。
AstroArts社ステラナビゲータによるシミュレーション
星座絵で分かるとおり、さそり座の尻尾の先辺りに相当します。ギリシャ神話では勇者オリオンを一刺しで
倒した毒針の周辺ということになります。画像左寄りが明るいのは天の川の濃い部分が広がっているためで、
肉眼でも存在が分かる明るい散開星団M7が写っているんですが、背景が明る過ぎて埋もれてしまってます。
画面上方やや左には散開星団M6が写っていますが、こちらは天の川の暗黒帯が背景になっているため、
はっきりしています。その右横には淡いながら大型の散光星雲Sh2-12の赤い広がりが確認できます。
画面右寄りには赤い散光星雲が2つ目立ってますが、上が彼岸花星雲NGC6357、下が出目金星雲NGC6334です。
先月撮ったさそり座頭部と比べればカラフル感は劣りますけど、天の川とその中に点在する暗黒星雲が
織り成す濃淡も興味深く、そこそこフォトジェニックな印象でした。
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