西村彗星を撮影した13日未明にこんなのも撮ってました。
【h-χ星団】
キヤノンEOS Ra+タカハシFSQ-85EDP+レデューサーCR0.73×,F3.8,ISO800,StarScapeフィルター,
総露出時間36分(3分×12コマ,σクリップ加算平均コンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,静岡県東伊豆町にて
勇者ペルセウスと義母のカシオペヤの星座境界付近にあり、肉眼でも見える大散開星団が2つ並んでいることから、
ペルセウス座二重星団として非常に有名な天体です。17世紀初頭に作成されたバイエル星図では恒星に付される
ギリシャ文字とアルファベットが2つの星団に振り当てられたことで、h-χ(エイチ-カイ)星団とも呼ばれます。
それぞれの星団はNGC天体カタログにも登録されており、東側(写真で左側)の方がNGC884(バイエル星図ではχ)、
西側(写真で右側)の方がNGC869(バイエル星図ではh)になります。ちなみに撮影したのはこんなエリアでした。
AstroArts社ステラナビゲータにて作成
今月13日に極大となったペルセウス座流星群の輻射点(放射点)はこのすぐ近く(深緑色で示した#)にあります。
群流星は輻射点近くに流れると短い経路になりますので、同流星群の活動ピーク時に撮影したら星団と流星の
コラボ写真が撮れたかもしれません。いずれそんなのも狙ってみたいですねぇ。
今回、先月入手した屈折望遠鏡では初撮影ってことになりました。焦点距離300mm程度の撮影光学系でも星の
大集団であることが確認できますが、2009年11月の古い記事で紹介した画像と比べると迫力に欠けるでしょうか。
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