7月24日の夜、ほうき星パパラッチが主目的で伊豆稲取へ行ってきました。
撮影した彗星は2個あって、そのうちの1個は現在観測可能な彗星の中で2番目に明るいものでした。
【アトラス彗星(C/2023 E1)7/25】
キヤノンEOS Ra+タカハシFSQ-85EDP+レデューサーCR0.73×,F3.8,ISO3200,1.6倍クロップ,
総露出時間60分(2分×30コマ,加算メトカーフコンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,等倍トリミング
今年3月の初めにハワイ大学が運用している小惑星地球衝突最終警報システム(ATLAS)が発見した新彗星です。
発見時の光度は18.8等と暗かったものの、7月1日に近日点通過(太陽最接近)となり、明るさのピークを迎えてます。
と言っても予報光度は約9等なので、小型双眼鏡を使って存在確認できるかどうかというレベルです。
天空上で「天の北極」に近いところを動いており、日本では5月から一晩中観測できる状況にあります。
撮影画像のとおり頭部のコマが彗星特有の青緑色に染まって写り、南(下)側にごく短い尾が認められます。
現在、太陽からは離れつつありますが、地球には近づいてきているため移動スピードは大きめで、
彗星の動きに合わせてコンポジットした上の画像では60分間で背景の恒星が意外と長い軌跡になりました。
なお、これまでの観測データから算出された軌道要素によると、公転周期85年の楕円軌道を持つらしいのですが、
前世紀の観測記録は無いみたいです。
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