みぃちゃんの頭の中はおもちゃ箱

略してみちゃばこ。泣いたり笑ったり

黄色い街の黄色い空

2006年08月10日 17時31分36秒 | 日常のあれこれ
sky_0010.jpg: 黄色い夕焼け空
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=3.8, SS=1/30s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Auto (+3), f=34mm (35mm-equivalent: 51mm), Green enhanced

気づくと、黄色い世界にいました。家も、マンションも、空も、あらゆるものが濃い黄色で塗り潰されていました。

黄色いセロファンに包まれたのか、砂漠の砂が世界を埋め尽くしたのか。

こんな色があるなんて。

黄色い世界にただ立ち尽くすばかり。

sky_0012.jpg: 綿をちぎったような分厚い夕焼け雲
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=3.3, SS=1/6s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Auto (+0), f=24mm (35mm-equivalent: 36mm)

やがて、雲は綿をちぎったように散り散りになって去っていきました。

ほんの10分ほどの出来事でした。台風が連れてきた分厚い雲の一団が、街を黄色いマントで覆ったのでしょう。

撮影後記


黄色で塗り潰された世界を見た直後は、しばし呆然 (ぼうぜん) としてしまい、カメラを持ち出すこともできませんでした。我に返って最初にしたことは、室内を見回すこと。目がおかしくなったかと疑いましたが、室内の物はいつもの自然な色に見えて一安心。とすると、この特別な空の色を撮らないわけにはいきません。カメラのレンズをわしづかみにしたのは、ずいぶん後のことでした。

撮影には少々苦労しました。ホワイトバランスをいろいろ調整してみたのですが、どうしても赤色が強く出てしまい、なかなか黄色がきれいに出ません。1枚目の写真は、実際に見たイメージを再現するように少しだけ緑を強調したものです (実際には赤と青を弱めています)。

写真をパソコンでレタッチすると現実と創作の境界があいまいになってしまいます。私は、人間の発想はたかが知れており、現実の世界には人間の想像を超えた美が潜んでいると感じているので、現実世界のイメージを大切にするために、レタッチしない主義をとっています。しかし、残念ながらカメラは必ずしも人間が見たとおりの景色を写してくれるわけではありません。今回は色のバランスが見た目と食い違っているので、やむなく色味を少し調整しました。

実際に撮影された、色味を調整していない写真を下に示します。

sky_0011.jpg: 黄色い夕焼け空
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=3.8, SS=1/30s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Auto (+3), f=34mm (35mm-equivalent: 51mm), No color compensation

この写真でも空が黄色いでしょ。夕焼けで空が黄色くなるってこと、信じてもらえたかなぁ。




蔵出し企画: おもちゃ箱の奥

2005年8月10日の記事は → 「ビクトリア号

【みぃのつぶやき】 あの小さな船で世界を一周したなんて信じられません。人間の力ってすごかったんだ。でも、現代人にその力は残されていません。人間は、文明に飼いならされて少しずつ生命力を失っていきます。

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