4月からスクールに通い始め、レッスンで出される課題を順調にマスターしつつあります。
一方で、さっそく波乱もありました。
4回目のレッスンを終えた日の帰り道。まだ初回のレッスンから11日後のことでした。
いつも駅まで一緒に帰る子が、やけに暗く沈んでいました。
もうレッスンに通うのをやめたいと言います。
その日のレッスンで、その子は課題をこなせずにグダグダでした。課題は1回目のレッスンで提示されたものでしたが、その子の出来栄えは何も教わっていない状態と変わらず、講師から事細かにダメ出しをされる始末。当人は、レッスンの足を引っ張ってしまったと大変な負い目を感じていました。
帰り道、ぽつりぽつりと弱音を漏らすうちに、もともと趣味で始めたことだと言い出しました。結婚のことも頭をよぎるようです。
このスクールはカルチャースクールではありません。プロを目指す人が学ぶ場所です。別に続けようがやめようが構わないのですが、続けるかやめるかを決める前に考えるべきことが ふたつあります。
第1のポイントは、スクールに通おうと決めた理由。
自分がこの道に進もうと思ったのは、心の底からわき上がった意欲からか、漠然としたあこがれからか。
薄っぺらい考えからスクールに通い始めたのであれば、現実の厳しさを目の当たりにした時点で身を引くのが賢明です。無駄に月謝を払い続けることになりますし、レッスンに通う時間ももったいない上に、やる気のある他の受講生の足を引っ張ってしまいます。
本心からスクールに通い始めたのであれば、次にもうひとつ考えなければなりません。
今の「やめたい」という気持ちはどのような感情によるものか。
ここを冷静に判断しないと、道を誤ります。
死に物狂いで努力したが、自分の力ではとても及ばない世界だと悟ったのか。
スランプに陥って進むべき道を見失っているのか。
講師から大量のダメ出しをされて落ち込んだことによる一時的な弱音なのか。
レッスンと日常生活のバランスを上手にとることができず、疲れがたまって心が弱くなっているのか。
レッスンを続けるかやめるかを決める前に、この2点について考えて欲しいものです。すぐに答えを出す必要はありませんし、すぐに答えが出るものでもありません。自分とじっくり向き合い、心の底からわき上がる声に耳を傾けるには、それなりに時間が必要です。自分の本心を確認して覚悟を固めた暁 (あかつき) には、信じられないほど強い人になっていることでしょう。
壁に突き当たるたびに別の道に移っていては、すべて中途半端で終わってしまい、何ひとつ成し遂げることはできません。しかし、壁に突き当たるとすぐに別の道に乗り換える人は大勢います。女性の場合は、男性に依存して生きるという安易な逃げ道があるため、余計に始末が悪いです。
責任ある決断を背筋に通して歩む人間になるか、うわついたその他大勢の中のひとりになるか、彼女にとって今が勝負どころです。選択するのは本人です。どちらの道も自由に選択できます。ただし、選択した結果は本人が背負わなければなりません。
彼女へのアドバイスはこの程度にしておきましょう。彼女ももう大人です。それに、私に精神的に依存されても困ります。彼女が本気で物事を考える人間になってくれたら、言動が変わるはずです。
世の中には、本当に取り組むべきことに取り組まず、自分にとって心地よいことばかりに手を出して、的を外しているという現実を見ようとしない人が大勢います。そのような人に限って言いわけだけは立派です。いちいち付き合ってはいられません。
そう言えば、以前に将来への不安を口にしていた美容師の卵がいました。あの後、数ヶ月で姿を見なくなりましたが、今はどうしているのでしょうか。別の店舗に配置転換されただけならよいのですが。
一方で、さっそく波乱もありました。
4回目のレッスンを終えた日の帰り道。まだ初回のレッスンから11日後のことでした。
いつも駅まで一緒に帰る子が、やけに暗く沈んでいました。
もうレッスンに通うのをやめたいと言います。
その日のレッスンで、その子は課題をこなせずにグダグダでした。課題は1回目のレッスンで提示されたものでしたが、その子の出来栄えは何も教わっていない状態と変わらず、講師から事細かにダメ出しをされる始末。当人は、レッスンの足を引っ張ってしまったと大変な負い目を感じていました。
帰り道、ぽつりぽつりと弱音を漏らすうちに、もともと趣味で始めたことだと言い出しました。結婚のことも頭をよぎるようです。
このスクールはカルチャースクールではありません。プロを目指す人が学ぶ場所です。別に続けようがやめようが構わないのですが、続けるかやめるかを決める前に考えるべきことが ふたつあります。
第1のポイントは、スクールに通おうと決めた理由。
自分がこの道に進もうと思ったのは、心の底からわき上がった意欲からか、漠然としたあこがれからか。
薄っぺらい考えからスクールに通い始めたのであれば、現実の厳しさを目の当たりにした時点で身を引くのが賢明です。無駄に月謝を払い続けることになりますし、レッスンに通う時間ももったいない上に、やる気のある他の受講生の足を引っ張ってしまいます。
本心からスクールに通い始めたのであれば、次にもうひとつ考えなければなりません。
今の「やめたい」という気持ちはどのような感情によるものか。
ここを冷静に判断しないと、道を誤ります。
死に物狂いで努力したが、自分の力ではとても及ばない世界だと悟ったのか。
スランプに陥って進むべき道を見失っているのか。
講師から大量のダメ出しをされて落ち込んだことによる一時的な弱音なのか。
レッスンと日常生活のバランスを上手にとることができず、疲れがたまって心が弱くなっているのか。
レッスンを続けるかやめるかを決める前に、この2点について考えて欲しいものです。すぐに答えを出す必要はありませんし、すぐに答えが出るものでもありません。自分とじっくり向き合い、心の底からわき上がる声に耳を傾けるには、それなりに時間が必要です。自分の本心を確認して覚悟を固めた暁 (あかつき) には、信じられないほど強い人になっていることでしょう。
壁に突き当たるたびに別の道に移っていては、すべて中途半端で終わってしまい、何ひとつ成し遂げることはできません。しかし、壁に突き当たるとすぐに別の道に乗り換える人は大勢います。女性の場合は、男性に依存して生きるという安易な逃げ道があるため、余計に始末が悪いです。
責任ある決断を背筋に通して歩む人間になるか、うわついたその他大勢の中のひとりになるか、彼女にとって今が勝負どころです。選択するのは本人です。どちらの道も自由に選択できます。ただし、選択した結果は本人が背負わなければなりません。
彼女へのアドバイスはこの程度にしておきましょう。彼女ももう大人です。それに、私に精神的に依存されても困ります。彼女が本気で物事を考える人間になってくれたら、言動が変わるはずです。
世の中には、本当に取り組むべきことに取り組まず、自分にとって心地よいことばかりに手を出して、的を外しているという現実を見ようとしない人が大勢います。そのような人に限って言いわけだけは立派です。いちいち付き合ってはいられません。
そう言えば、以前に将来への不安を口にしていた美容師の卵がいました。あの後、数ヶ月で姿を見なくなりましたが、今はどうしているのでしょうか。別の店舗に配置転換されただけならよいのですが。