(p_∂)ノ おはよう。むにゅむにゅ。鳴門で迎える初めての朝です。
今回の旅行でどうしても見たかったもの、それは鳴門の渦潮。友達から10月9日に高松で開かれる映画祭に来ないかと誘われ、ついでに高松周辺を観光してこようと調べてみると、ちょうど大潮の時期と重なってるんです。これは見なきゃ。
10月の潮見表 (「鳴門NAVI」より)
「明日の渦は2時半だよ」
昨日、架橋記念館のおじさんも言っていました。市バスの運転手さんも教えてくれました。さすが鳴門、市バスの運転席には潮見表が用意されていて、満潮・干潮の時刻が分かるようになっています。やっぱり鳴門は渦の町なのね。
今日はバッチリ準備をして渦を見に行きます。
ヾ(≧∇≦)〃 ひゃっほ~♪
あいにくの曇りですが、お天気ばかりは思い通りになりません。
渦の見頃は満潮・干潮時刻の前後それぞれ1時間半、計3時間くらいが見頃と聞いたので、お昼過ぎに鳴門公園に着くようにバスに乗ります。バスは1時間に1本くらいしか運行していないので、逃すと大変、渦を見れません。空には重く厚い雲が垂れ込め、太陽が顔を出す気配はありません。やがて雨がポツポツと降ってきてしまいました。
四国本島は鳴門海峡を挟んで直接淡路島と対峙しているわけではなく、間に大毛島を挟んでいます。鳴門海峡はこの大毛島と淡路島の間の海峡なので、渦潮を見るには四国本島から小鳴門橋を通って大毛島に渡ります。この橋を渡るまで、四国本島は鳴門海峡を挟んで直接淡路島と向き合っていると思っていました。
小鳴門橋は大鳴門橋と似たつり橋です。高速道路用の橋と一般道用の橋が別々に架けられています。
一般道用の小鳴門橋は白い塔とピンクの橋桁を組み合わせたツートンカラーに塗られていて、なんだかかわいいです。
バスは高速鳴門のバス停近くで大きく旋回し、小鳴門橋に入っていきます。小鳴門橋を越えると、バスは細い山道をくねくね曲がったり海岸沿いの平坦な道を走ったり、もうそれだけで小旅行気分です。
干潮の2時間ほど前に鳴門公園に到着しました。
風もないのに海がざわついています。昨日の穏やかな海とはまるで違う、何か起こりそうな予感を秘めています。
こんな天気ですから、観潮船には乗らずに渦の道から渦潮を見ることにしましょう (よい子は大鳴門橋の上に車を停めて渦潮を見たりしないでね)。
渦の道は、大鳴門橋を通る高速道路の下に遊歩道を設けて、海上45mから鳴門海峡の渦潮を見渡せるようにした施設です。
聞いた話では、昔から淡路島を経由して本州と四国を結ぶ構想はあったようです。しかし大きなつり橋を架けるのは技術的にも難しく、まさに夢のような話でした。時とともに日本の建設技術が格段に進歩して夢が夢でなくなると、まず鳴門と淡路島を結ぶ大鳴門橋が建設され、次いで淡路島と本州 (明石) を結ぶ明石海峡大橋が建設されました。
このとき、大鳴門橋は上を自動車が、下を鉄道が通れるように二層構造に設計されました。大鳴門橋の橋桁がゴツいのはそういう理由があったのね。
しかし、続いて建設された明石海峡大橋が自動車専用橋として建設されたため、淡路島と本州が鉄道で結ばれることはなくなってしまいました。その後も大鳴門橋に鉄道が通る気配はありません。業を煮やした徳島県は、ついにこの鉄道用スペースを観光用の歩道に改装し、渦の道を開館してしまいました。
ヾ(≧∇≦)〃 徳島県、えらいっ!
鉄道が通る見通しが立たないのに固い頭で「鉄道用スペースだから」とこだわっていても、せっかくの二層構造が無駄になってしまいます。遊休資産を観光に有効利用してしまうこの柔軟な発想、すばらしい。他の自治体も徳島県を見倣って漫然と事業を進めるのをやめ、効率を重視してもらいたいものです。
徳島県はインターネットでも観光情報を積極的に提供しています。特に、とくしまバスNaviは携帯電話からも路線バスの時刻表を検索できます。地方の小さな町が路線バスの時刻表を携帯電話で検索できるシステムを提供しているなんて、あまり聞きません。都会を除くと、ここまで情報を充実させている町は少ないでしょう。
徳島県で残念なのはアピールが足りないことかな。役人には珍しく柔らか頭してるのにもったいない。
ヾ(≧∇≦)〃 徳島がんばれ! (と、新しく徳島ファンになった人が応援しています。)
鳴門・高松旅行の目次は → こちら
「コーヒー豆乳・3」 ←鳴門・高松旅行の前の記事 (旅程順) はこちら。
(10月31日加筆) 小鳴門橋に関する記述と画像を追加しました。
(11月1日加筆) 小鳴門橋の画像をもうひとつ追加しました。
今回の旅行でどうしても見たかったもの、それは鳴門の渦潮。友達から10月9日に高松で開かれる映画祭に来ないかと誘われ、ついでに高松周辺を観光してこようと調べてみると、ちょうど大潮の時期と重なってるんです。これは見なきゃ。
日付 | 満潮時刻 | 干潮時刻 |
---|---|---|
5 (水) | 06:50 大潮 | 13:10 大潮 |
6 (木) | 07:30 大潮 | 13:40 大潮 |
今日→ 7 (金) | 08:00 大潮 | 14:30 大潮 ←ここを狙う! |
8 (土) | 08:40 大潮 | 15:10 中潮 |
9 (日) | 09:30 中潮 | 16:20 中潮 |
10 (月) | 10:40 中潮 | 17:40 小潮 |
11 (火) | 12:00 中潮 | 19:20 小潮 |
12 (水) | 13:50 中潮 | 06:50 小潮 |
「明日の渦は2時半だよ」
昨日、架橋記念館のおじさんも言っていました。市バスの運転手さんも教えてくれました。さすが鳴門、市バスの運転席には潮見表が用意されていて、満潮・干潮の時刻が分かるようになっています。やっぱり鳴門は渦の町なのね。
今日はバッチリ準備をして渦を見に行きます。
ヾ(≧∇≦)〃 ひゃっほ~♪
あいにくの曇りですが、お天気ばかりは思い通りになりません。
渦の見頃は満潮・干潮時刻の前後それぞれ1時間半、計3時間くらいが見頃と聞いたので、お昼過ぎに鳴門公園に着くようにバスに乗ります。バスは1時間に1本くらいしか運行していないので、逃すと大変、渦を見れません。空には重く厚い雲が垂れ込め、太陽が顔を出す気配はありません。やがて雨がポツポツと降ってきてしまいました。
四国本島は鳴門海峡を挟んで直接淡路島と対峙しているわけではなく、間に大毛島を挟んでいます。鳴門海峡はこの大毛島と淡路島の間の海峡なので、渦潮を見るには四国本島から小鳴門橋を通って大毛島に渡ります。この橋を渡るまで、四国本島は鳴門海峡を挟んで直接淡路島と向き合っていると思っていました。
小鳴門橋は大鳴門橋と似たつり橋です。高速道路用の橋と一般道用の橋が別々に架けられています。
一般道用の小鳴門橋は白い塔とピンクの橋桁を組み合わせたツートンカラーに塗られていて、なんだかかわいいです。
バスは高速鳴門のバス停近くで大きく旋回し、小鳴門橋に入っていきます。小鳴門橋を越えると、バスは細い山道をくねくね曲がったり海岸沿いの平坦な道を走ったり、もうそれだけで小旅行気分です。
干潮の2時間ほど前に鳴門公園に到着しました。
風もないのに海がざわついています。昨日の穏やかな海とはまるで違う、何か起こりそうな予感を秘めています。
こんな天気ですから、観潮船には乗らずに渦の道から渦潮を見ることにしましょう (よい子は大鳴門橋の上に車を停めて渦潮を見たりしないでね)。
渦の道は、大鳴門橋を通る高速道路の下に遊歩道を設けて、海上45mから鳴門海峡の渦潮を見渡せるようにした施設です。
聞いた話では、昔から淡路島を経由して本州と四国を結ぶ構想はあったようです。しかし大きなつり橋を架けるのは技術的にも難しく、まさに夢のような話でした。時とともに日本の建設技術が格段に進歩して夢が夢でなくなると、まず鳴門と淡路島を結ぶ大鳴門橋が建設され、次いで淡路島と本州 (明石) を結ぶ明石海峡大橋が建設されました。
このとき、大鳴門橋は上を自動車が、下を鉄道が通れるように二層構造に設計されました。大鳴門橋の橋桁がゴツいのはそういう理由があったのね。
しかし、続いて建設された明石海峡大橋が自動車専用橋として建設されたため、淡路島と本州が鉄道で結ばれることはなくなってしまいました。その後も大鳴門橋に鉄道が通る気配はありません。業を煮やした徳島県は、ついにこの鉄道用スペースを観光用の歩道に改装し、渦の道を開館してしまいました。
ヾ(≧∇≦)〃 徳島県、えらいっ!
鉄道が通る見通しが立たないのに固い頭で「鉄道用スペースだから」とこだわっていても、せっかくの二層構造が無駄になってしまいます。遊休資産を観光に有効利用してしまうこの柔軟な発想、すばらしい。他の自治体も徳島県を見倣って漫然と事業を進めるのをやめ、効率を重視してもらいたいものです。
徳島県はインターネットでも観光情報を積極的に提供しています。特に、とくしまバスNaviは携帯電話からも路線バスの時刻表を検索できます。地方の小さな町が路線バスの時刻表を携帯電話で検索できるシステムを提供しているなんて、あまり聞きません。都会を除くと、ここまで情報を充実させている町は少ないでしょう。
徳島県で残念なのはアピールが足りないことかな。役人には珍しく柔らか頭してるのにもったいない。
ヾ(≧∇≦)〃 徳島がんばれ! (と、新しく徳島ファンになった人が応援しています。)
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(10月31日加筆) 小鳴門橋に関する記述と画像を追加しました。
(11月1日加筆) 小鳴門橋の画像をもうひとつ追加しました。