アベノミクスの出鱈目と誤魔化し！

　10年先に国民総収入を一人当たり150万円増収させると言う。　一見、国民の所得が単純に増えると勘違いしそうな表現である。　前提の条件や説明の文言の意味合いについては、真に紛らわしい言い回しである。

　俗に言う、丸め込みの手法だ。　この前提に、消費者物価の３％増加の条件があること。　国民一人当たりの総収入の増加とは、全ての国民一人一人の所得とは直接、関連しない事。　つまり、収入が増えるかどうかは、個人や法人で様々であるということだ。

　10年間、３％物価が上がると、10年で100万円ほど負担が増え、消費税も増税になっているから仮に、所得が増えた人でも実質的には微々たる恩恵しか無いのだ。　勤労者の所得が皆、即座に１５０万円増えれば効果は大きいが、10年先で予測が難しい上に、単に20年前の総収入に戻すだけ。

　10年先の話だから30年掛けて、後戻りするに等しい。　全くの子供騙しである！　それも全てが予想通り推移しての話である。

　こういう政策で、好景気を期待して過剰な設備投資の負担を背負って、痛い思いをした経営者が沢山居るから、株価が絶望して暴落した。　見る人が見れば、聞き取る能力のある人が聞けば、嘘と誤魔化しが透けて見えるのです。

　結果、一部に恩恵を受ける経営者も出るでしょうが、大半の中小企業や庶民は貧乏くじを引く事になるでしょう！　危惧するのは財政と年金の崩壊です！