ふくちゃんの絵日記

バイク等での旅行記や、日常生活で感じたことを、絵(写真)に描けるものは描き(添付)絵日記風にしたいと思います。

とある日本酒と、私のもがたり(日記)

2018年06月26日 | 日記
 社会人となり”喜怒哀楽”を経験するなか”酒”という飲みものとのお付き合いが始まった。
 新入社員研修で、三重県鈴鹿市にあった研修センターに入所した。
 半世紀程前の事である。
 サントリー・レッドやトリスが全盛期であった様に思う。
 研修センターで受講する研修の他”人間としての技能・知識?”の研修にも意欲的であった。
 売店には、コーラー等と云う飲み物が売られていた。
 好奇心で、飲用してみた。
 私の好みでは無かった。
 しかし、ウイスキーと混ぜると、心地良い味覚?となって愛飲した。
 コーラ割である。
 ウイスキーにお湯を加え、少量の砂糖を加える飲み方も、その後も永く続いた。
 結婚をし、社会的交際も広がっていった。
 そして、下戸であった体質も、訓練・鍛錬によって”成長”していった。
 今日の日記の戻る。
 「越乃寒梅」という日本酒を知ったのは、何時頃だろう・・?
 酒店で、限定的に販売されてた事は知っていた。
 そして、清酒一升瓶で、一万円を超える価格であったと、記憶している。
 家計簿的にも、飲酒など叶わない。
 グループ(4~5人)が組んで「飲むか!」と云った、細やかな企てもあったが、実現しなかった。
 過去にも日記にしているが、昭和から平成に代わる二年間、首都圏勤務を経験した。
 その時、直江津(現・上越市)に出張を命じられた。
 直江津での夜を迎え「コップ一杯でも良い!味わいたい!」と、それらしきお店に入店した。
 そのお店は、カウンター席で、主人(男性)と対面式で、10人も入店すれば満席となる規模のお店で有ったと記憶している。 
 そして、徐に注文した。
 帰ってきた言葉が、衝撃的であった。
 「あれは”酒”でない!」だった。
 高額で飲用できなくて、永年・恋し焦がれた思いも一瞬にして、打ち砕かれた。
 そして「飲んでみなさいや!」と、ガラスコップで、差し出されたのが「八海山」であった。
 隣に座った人も、出張者の風体であった。
 酔いに任せ、話題は多種多様に及んだ。
 この人・曰く「主婦から(まな板と)包丁を開放すること!」と、宣った。
  注:「包丁から・・」は「ハサミが有れば、食事の提供(料理)が出来る事を目指している」と、言う事であった。
 現在の「レトルト食品」のセールスマンであった。
 その時、私の心の中には「有り得ない!」と、否定的であった事は、明確に記憶している。
 世の中、何もかにも変わった。
 しかし、時世は替わっても、持ち続けたのが、一度で良い「越乃寒梅」を飲む!ことであった。
 過日、とあるスーパーの酒店で、このお酒と出会った。
 価格を確認すると、意外にも購入できる価格であった。
 昨日、私にとって、好き成果を得られたことから「自分への御褒美に!」と、我が人生で初めてとなる「越乃寒梅」を手にした。
 そして、頂いた。
 
 思い続けた恋心の物語も、終焉を迎えた様である。
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