<2017.08.19>
残暑が厳しいですが、お盆も過ぎたこの頃、朝などは時おり涼風が感じられるようになりました。
丁度お盆3カ日目の15日は、長崎市では年中行事になっています精霊流しが盛大に行われたようであります。
ご当地では、余り精霊流しと称しての船は多く見かけられませんが、今年は近所のお宅で、ご主人の初盆の精霊船が出され、お見送りをして来ました。
あとで、奥様にお話を伺いましたが、精霊船はご主人の現役時代の職場など、想い出深い場所を、ゆっくり時間をかけて回り最後に流し場に・・・・と、故人への家族の想いも重ねて西方浄土にお送りしたそうであります。
今回は、精霊船についての想い出を少し書いて見ますと・・・・。
私は若い頃14~5年間、長崎の街に住んでいましたので、精霊流しを何回か見に行きました。
大分の田舎から出て来た者にとって、初めの内は大小さまざまな精霊船が、提灯に灯りをともし、そして『パン・パーン』と、爆竹が路上で弾く光景、次から次へ・・・・と、そして大変な人盛り、本当に驚きました。
ただ、光景は別にして特に足元で弾ける爆竹には、暗闇の中ですので、いつ自分の足元で炸裂するかも・・・・、これにはまいりましたね。
こんな感じで、爆竹には大変苦手でしたが、長崎育ちの家内の親戚の初盆で、一度だけ精霊船にお供しました。
この時は、爆竹を怖がっていては話になりません、少し『ハラハラ』しながら後ろから・・・・、流し場迄ですね。
長崎市を離れて大分経ている最近は、この精霊流しの様子は、テレビで見ることが多い訳ですが、精霊流しの体験は、今でも想い出されます。
長崎の夏の風物詩、精霊流しの行事は大変賑やかですが、流した後で自宅への帰り路で鳴らす『チンコーン・チンコーン』の鐘の音は、喧噪の後の静寂・・・・、夜のとばりが深くなると共に、うら寂しく感じた記憶があります。
<お見送りした精霊船・・・・家族のみなさんの手造りとか>
<百日紅の花・・・・今満開を迎えた>
<雲そしてトンボ・・・・秋も間もなくか>