あだ名は「チャップリン」

<2009.12.11>
私の小学生のころのあだ名の一つは、「チャップリン」であった。

今から考えると大変恐れ多いあだ名であるが、当時近所に口の悪いおじさんが居て、子供たちにそれぞれあだ名を良くつけていた。
おまえは「チャーチル」だとか、おまえは「ルーズベルト」などと云っては、つけて回っていたようである。
子どもたちの風貌や雰囲気から、それなりに納得できるあだ名であったようである。

私はその中で、上の様な名前を貰ったわけであるが、なぜ「チャップリン」だったのか
いまだに分からない。

私が「チャップリン」の主演映画を初めて観たのは、あだ名を貰ってから１０年以上経った２０代半ばでなかったかと思う。
「ひょうきんさ」と「どじさ」がうまくかみ合った、なかなか面白い映画であったと記憶している。
ただその時は、自分がこの有名な俳優の名前をあだ名として呼ばれていたことなどは、ほとんど忘れていたし、その後も云十年気にしたことはなかった。

ところが最近自分の行動で、次から次にドジを踏むことが多くなった。

たとえば押し入れの中で腰を曲げて物を探していて、見つかったと思って立ち上がると頭を何か上にある物体にぶっつけてしまう。
頭を押さえ「ぶつぶつ」云いながら抜けだそうとすると、今度は足に電気のコードが巻きついていて中々抜け出せない、強く引っ張って抜けたと思ったら今度は、その足をまた別の箱の角にぶっつけてしまう・・・・・、等々である。

もう腹が立った私はその時、「チャップリン♪・チャップリン♪」とつぶやきながら・・・・、
「さもあらんか」子供の頃のあだ名を思い出しては、苦笑いしているところである。


　　　＜庭先菜園のサニーレタス・・・・ときどき食卓に＞