中村福助と中村児太郎の踊りを見た。
舞台を見にはいけないので、テレビでの鑑賞。
福助と児太郎が同じような振りで踊る。
微妙に違う。
見比べていて、思った。
福助には無駄な無い。
児太郎は、微妙に、長かったり、大きかったりしている。
合唱でいう20セントとか40セントほどの違いか。
女より女らしい女形の仕草。
指の先、足指の先まで神経が届いているのがわかる。
流れるようなしぐさの中に、一部の無駄も、切れているところもない。
母の踊りは見ていても疲れた。
緊張が伝わってきて、身じろぎもできなかった。
コンサートの鑑賞にも通じていることだと思う。
真剣勝負だからか。
でも福助の「藤娘」は、優雅な動きに、見とれた。
あんな風に踊れたらなんて、思った自分に驚いた。
この違いはなんだろう。