合唱はアンサンブルということは、耳にタコとは思います。
アンサンブル練習は、一人ではできないこともご存じでしょう。
それならば、団員が集まった所では、アンサンブルを心がけてみましょ。
一人ではできないのですから、複数が集った場面では、自然に合わせるようにしていきましょ。
以前、男声、女声、混声の練習ピアニストを担当しているピアニストさんからこんな話を聞いたことがあります。
男声は、人が集まると、歌いだします。
飲み会でも、貸し切りバスの車中でも、合唱の練習時以外でも、歌いだすことが多いように思います。
そして、練習時とか発声時とか、場面に関係なく自然に合わせようとしていると。
こんなエピソードがあったそうです。
ある時、一人が歌いだしました。
続いて別の人が加わったとか。
ところが、音程が半音ほど違っていたのだそうです。
つまり、半音、違って歌い始めた声に、次の人が合わせて声を出したので、半音違うままで進んでいったと。
そのピアニストさんは、男声はそうして、声を合わそうと自然体で行っていると教えてくれました。
女声の練習時には、そういう気配が感じられないとも。
人が複数集まったら、合唱が始まる。
それは、本番とか、発声練習とかの場面の違いには限らないということです。
日本人はアンサンブルが苦手と聞いたことがあります。
学校教育でアンサンブルを重視していないとからという声を聞いたことが。
合唱を目指す者。
合唱を楽しみたい人は、いつでも、どこでも、複数の人が声を出す場面では、アンサンブルの美しい合唱を目指しましょ。