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祝 優勝 日本一! 西武ライオンズ

2008-11-10 00:29:01 | その他
 日本シリーズが終了。ライオンズが勝って、嬉しいことは嬉しかったのですが・・・。

 今回の日本シリーズは率直に言って、第7戦までもつれたものの、盛り上がりには欠けていたような印象が強いです。

 というのは、「ここで一本」という時に、両チームともに決定打がなかなか出ず、投手戦というよりはむしろ貧打戦というような様相だったからです。

 最終の7戦は、巨人は坂本の一発以降はまったくヒットが出ていません。出塁そのものがなかった?。確認してみましょう。やはりそうですね。一人のランナーも出ていません。

 このシリーズの中での最高の見せ場は、第7戦の同点の場面のように思いました。

 手を叩いて死球で出塁した片岡が初球に盗塁。で、バンドで送って、内野ゴロで生還です。ノーヒットで一点。これは、かつての強かった西武ライオンズのスキのない野球を思い起こさせるところがありました。ただ、一歩間違えば、これは「暴走」とも言われかねない紙一重の一点。初回には同様のケースで片岡は三本間で挟まれてアウトになっています。だから、印象としては「スキがない」というよりは、「一か八かの勝負が当たった」という感じが強いです。

 さて、問題はこの後です。4番の中村をいともあっさりと敬遠ぎみに四球で歩かせます。確かにこのシリーズで3発ぶちかましていますが、それ以外はまったくノーヒットの選手で、本来は4番を打つ打者ではなく、下位で「率は低いが当たればでかい」という打者に対してです。

 実際、好調とは言い難い中村を巨人は警戒しずきた。というのは、率は低いとはいえそれまでの3発が効いていたわけです。しかし、中村がうまく打ったのは内角球をうまく巻きこんで持っていった1本だけで、あとの2発は率直に言って失投でしかなかったというように見えました。つまりは、この中村への「失投」と以後の過度の警戒が巨人の負けにつながったようにも思います。同様の事はけがをした中島に対しての対応についても言えます。軽く合わせるバッティングの中島を四球で出す。

 まあ、第7戦の中村の敬遠気味の四球は次の打者がほとんど試合に出ていない捕手の野田ということもあったでしょう。だったら、野田に対しては強気でビシビシ攻めないとしょうがないのに、これまた四球で歩かす。あげくに、のってる平尾に回して、これが決勝のタイムリーです。

 これに対して、ライオンズの抑えのグラマン、今日はビシバシと攻めていました。これが勝ちにつながりました。が、ライオンズは9回の無死3塁というチャンスで点が取れていません。結果は勝ちましたが、このあたりは昔の強かった時代とは違う「甘さ」があるように思いました。

 そもそも西武はシーズンの主力だったブラゼル、GG佐藤が最初からいません。その上、強肩で好リードの正捕手の細川と主軸の中島が途中でケガ。こうしたメンバーでよく勝てた、逆に言うと巨人が攻められなかったシリーズだったと思います。


最高殊勲選手 岸孝之投手(西武) ▽優秀選手 平尾博嗣内野手、中島裕之内野手(以上西武)

上記はまあ納得です。優秀選手は片岡でもよかったかと思います。

が、

▽敢闘選手 ラミレス外野手(巨人) ▽優秀選手 鈴木尚広外野手(巨人)

これはどうでしょうか。両選手とも活躍した試合はあることはありましたが、ラミレスなんか、チャンスでの凡退が非常に目立ったようにも思います。まあ、誰か選ばないといけないとなると、こういうことになるのかな。

コメント
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