6594日本電産 IRセミナー(1) やる気ないのか!株式分割
ということで、昨日は日本電産のIRセミナーでした。
地元ということもあってか、150ほどの席は満席でした。例によって、前列に座り、質問もぶちかましておきました。
話をしてくれたのはCFO戦略部IR室 部長 浦郷 照明氏。
実はちょっと前にも、大阪で他社との合同のIRセミナーの時に、この人の話は聞いています。
まあ、「立板に水」でだーっと上手にお話されますわ。もう、これは「芸」というレベル。
で、別に難しいことはそんなに言わない。個人投資家向けということで、わかりやすい話をされてます。
で、一番前で質問したのですが、事後に「前も来ていただいてましたかね。」と聞かれました。
そうです、前、大阪でも同じような質問をしました(^_^;)。
質問したことの一つは株式分割。
まあ、ここは業績が伸びていますし、事業ポートフォリオの転換にうまく成功しているし、永守さん
は元気だしということで、株価は上昇していますし、PERも30倍ぐらいまで評価されてるでしょ。
で、株価は1万円を超えている。既に単元は100株ですが、1単元で100万以上です。
・株価1万超えで、最低投資額は100万以上
・2分割でも東証基準の50万以上
・3月末にはもう間に合わないかもしれないが、早く分割を
・それも1:2ではなくて1:4で
と聞いたのですが、
最初、もうひとつの「永守リスク」「永守後について」の質問にはコメントするけど、分割については
「えーと、で、よかったですかね。」でコメントなし・・・。
「分割!」と言うと、コメントしてくれましたが、つまりは「課題です。」ということ以上のコメントはない。
いや、別にここで、するとかしないとか、いつとか、決まってないことを明らかにできるはずはないので、そういう
コメントは求めていないのだけど、つまりは姿勢とか方向性を聞きたいわけですよ。
で、関わって、最後の方で余談みたいに言っていたのが、
「永守に1:4での分割はどうか聞いてみたことがあるのですが、嫌と言ってました。」というようなことを言ってました。
まあ、これ、雑談の中でのやりとりでみたいな感じのコメントだったけど。
で、「永守としては、創業者として株価は高い位置がいいというような意識があるのかも。高い株価でも買って欲しい
というようなところも。」というようなコメントもあり。これは、まあ、推察的な軽めのコメントですが。
うーん、どうなんだ、これは・・・・。
わからんでもないところはありますけどね。株価が2桁とか200-300円とか、なんかそういうのはイメージ的には
どうかというところはあります。
が、1万円が2500円になっても、それは別に構わないのではないかと思います。形式的に株式数が増加したから株価
が安くなるだけのことですからね。
現状をそのままにして、分割をしない期間が継続するということは、株価は市場が決めることとはいえ、会社として
最低投資額を株式分割で引き下げることは可能なのにしないわけだから、つまりは現状を追認しているということになります。
「うちの会社の株は100万出して買ってくれ!」ということですね。言い方を買えれば「100万出さないと、うちの会社に投資はできないよ。」
これでいいのか、これが会社の姿勢なのか?。
個人投資家へのIR云々とかいうて、あれこれ話はしてくれるけれど、お金のない個人投資家はしらんということですか?。
極論すればこういうことになります。
実際、感覚として個人投資家で個別銘柄にポンポン100万単位でお金を出すというのは、そもそも金額的に無理という場合
もあるし、金額的には投資できても抵抗感がある場合が多いでしょう。私自身、金融資産は1.2億程度あって、別に買おうと
思えば買えますけど、やはり100万単位で、そこから買い増ししていくようなのは抵抗感は大きいです。
これが25万だったら全然違うと思います。ここらは人によって感覚が違うでしょうけど、私はこういう感じです。
特に、一般に若い投資家はそんなにお金がないことが多いので、投資対象としてはなかなかここは近寄りがたい感じにな
ってしまいますね、傾向として。
まあ、私の場合、かなり「びびり」で、すぐ分散、分割とかを考えて投資するからこういう感覚なんだというところもある
でしょうがやはり個人投資家の投資のしやすさということを考えるなら、永守氏の「嫌」を優先するんじゃなくて、最低投資額
を相応に小さくすることを優先して、早期に分割を実施するべきでしょう。
いかかですか、浦郷さん。浦郷さんが主導してそれをやってください。
個人投資家向けのセミナー等でずっと話をされてきたということなら、ここらの感覚というのはわかると思いますしね。
実は「株価が高いので、最低投資額も大きくなってしまう。」というのは、正確には正しくないところもあるのです。
最近は株式ミニ投資、あるいは単元未満株という投資の方法もあります。これだと、単元のくくりに関わらず、少ない金額で
投資することができます。
また、累積投資ということで、月に1万とか2万とかの金額で買うこともできます。個人的にはこれでキーエンスを買って、個別
銘柄としてはかなりの含み益になってます(キーエンスの2分割は、最低投資額が800万台から400万台になっただけで、個人投資家
としてはあきれましたが)。
ですが、これらの方法は普通に指値で売買できるわけではなく、制約もあります。
やはり、通常の単元株の売買での最低投資額を引き下げるということの意味はかなり大きいと思います。
東証の基準を大きく上回るような現状をそのままにしておくことは、適切であるとは思いません。
やはり、早急な対応が求められると思いますし、実施すれば好感されると思います。
逆に、株主優待は、現状のままで実施する必要や意味をあまり感じないです。基本的に株主公平の原則から考えて問題があるし、
別にモーターもらってもしょうがないわけで、優待に合ったような事業内容でもないしね。するなら、京都の特産品でも取り入れて
したらいいと思いますが。
それより、四季の京都の写真のコンテストでもして、それでカレンダーでも作成して、希望者にあげるとかいうような企画でもしたら
どうですかね。で、その写真展をどこがでするとか。で、世界に、その京都の風景のカレンダーでも配ればどうでしょうか。
そういう企画があったら、写真、応募しますよ(^_^;)。
関係ないけど、思い出したこと、
今からもう30年以上前ですが、大学を卒業して就職した頃に、京都府北部の峰山町に住んでいたことがあります。
で、その峰山町には、ちょっと高台になったところに日本電産の工場がありました。
ここ、当時は自動車関係の工場?とか思ってましたが、HDD(ハードディスクドライブ)用スピンドルモータの主力生産工場だった
んですね。あの工場で作られたモーターが世界のパソコンのハードディスクの中に入っていたわけですね。
当時なにか関わりがあったわけではないですが、なんとなく感慨深いです。今はもう工場ではないですけどね。
つづく
ということで、昨日は日本電産のIRセミナーでした。
地元ということもあってか、150ほどの席は満席でした。例によって、前列に座り、質問もぶちかましておきました。
話をしてくれたのはCFO戦略部IR室 部長 浦郷 照明氏。
実はちょっと前にも、大阪で他社との合同のIRセミナーの時に、この人の話は聞いています。
まあ、「立板に水」でだーっと上手にお話されますわ。もう、これは「芸」というレベル。
で、別に難しいことはそんなに言わない。個人投資家向けということで、わかりやすい話をされてます。
で、一番前で質問したのですが、事後に「前も来ていただいてましたかね。」と聞かれました。
そうです、前、大阪でも同じような質問をしました(^_^;)。
質問したことの一つは株式分割。
まあ、ここは業績が伸びていますし、事業ポートフォリオの転換にうまく成功しているし、永守さん
は元気だしということで、株価は上昇していますし、PERも30倍ぐらいまで評価されてるでしょ。
で、株価は1万円を超えている。既に単元は100株ですが、1単元で100万以上です。
・株価1万超えで、最低投資額は100万以上
・2分割でも東証基準の50万以上
・3月末にはもう間に合わないかもしれないが、早く分割を
・それも1:2ではなくて1:4で
と聞いたのですが、
最初、もうひとつの「永守リスク」「永守後について」の質問にはコメントするけど、分割については
「えーと、で、よかったですかね。」でコメントなし・・・。
「分割!」と言うと、コメントしてくれましたが、つまりは「課題です。」ということ以上のコメントはない。
いや、別にここで、するとかしないとか、いつとか、決まってないことを明らかにできるはずはないので、そういう
コメントは求めていないのだけど、つまりは姿勢とか方向性を聞きたいわけですよ。
で、関わって、最後の方で余談みたいに言っていたのが、
「永守に1:4での分割はどうか聞いてみたことがあるのですが、嫌と言ってました。」というようなことを言ってました。
まあ、これ、雑談の中でのやりとりでみたいな感じのコメントだったけど。
で、「永守としては、創業者として株価は高い位置がいいというような意識があるのかも。高い株価でも買って欲しい
というようなところも。」というようなコメントもあり。これは、まあ、推察的な軽めのコメントですが。
うーん、どうなんだ、これは・・・・。
わからんでもないところはありますけどね。株価が2桁とか200-300円とか、なんかそういうのはイメージ的には
どうかというところはあります。
が、1万円が2500円になっても、それは別に構わないのではないかと思います。形式的に株式数が増加したから株価
が安くなるだけのことですからね。
現状をそのままにして、分割をしない期間が継続するということは、株価は市場が決めることとはいえ、会社として
最低投資額を株式分割で引き下げることは可能なのにしないわけだから、つまりは現状を追認しているということになります。
「うちの会社の株は100万出して買ってくれ!」ということですね。言い方を買えれば「100万出さないと、うちの会社に投資はできないよ。」
これでいいのか、これが会社の姿勢なのか?。
個人投資家へのIR云々とかいうて、あれこれ話はしてくれるけれど、お金のない個人投資家はしらんということですか?。
極論すればこういうことになります。
実際、感覚として個人投資家で個別銘柄にポンポン100万単位でお金を出すというのは、そもそも金額的に無理という場合
もあるし、金額的には投資できても抵抗感がある場合が多いでしょう。私自身、金融資産は1.2億程度あって、別に買おうと
思えば買えますけど、やはり100万単位で、そこから買い増ししていくようなのは抵抗感は大きいです。
これが25万だったら全然違うと思います。ここらは人によって感覚が違うでしょうけど、私はこういう感じです。
特に、一般に若い投資家はそんなにお金がないことが多いので、投資対象としてはなかなかここは近寄りがたい感じにな
ってしまいますね、傾向として。
まあ、私の場合、かなり「びびり」で、すぐ分散、分割とかを考えて投資するからこういう感覚なんだというところもある
でしょうがやはり個人投資家の投資のしやすさということを考えるなら、永守氏の「嫌」を優先するんじゃなくて、最低投資額
を相応に小さくすることを優先して、早期に分割を実施するべきでしょう。
いかかですか、浦郷さん。浦郷さんが主導してそれをやってください。
個人投資家向けのセミナー等でずっと話をされてきたということなら、ここらの感覚というのはわかると思いますしね。
実は「株価が高いので、最低投資額も大きくなってしまう。」というのは、正確には正しくないところもあるのです。
最近は株式ミニ投資、あるいは単元未満株という投資の方法もあります。これだと、単元のくくりに関わらず、少ない金額で
投資することができます。
また、累積投資ということで、月に1万とか2万とかの金額で買うこともできます。個人的にはこれでキーエンスを買って、個別
銘柄としてはかなりの含み益になってます(キーエンスの2分割は、最低投資額が800万台から400万台になっただけで、個人投資家
としてはあきれましたが)。
ですが、これらの方法は普通に指値で売買できるわけではなく、制約もあります。
やはり、通常の単元株の売買での最低投資額を引き下げるということの意味はかなり大きいと思います。
東証の基準を大きく上回るような現状をそのままにしておくことは、適切であるとは思いません。
やはり、早急な対応が求められると思いますし、実施すれば好感されると思います。
逆に、株主優待は、現状のままで実施する必要や意味をあまり感じないです。基本的に株主公平の原則から考えて問題があるし、
別にモーターもらってもしょうがないわけで、優待に合ったような事業内容でもないしね。するなら、京都の特産品でも取り入れて
したらいいと思いますが。
それより、四季の京都の写真のコンテストでもして、それでカレンダーでも作成して、希望者にあげるとかいうような企画でもしたら
どうですかね。で、その写真展をどこがでするとか。で、世界に、その京都の風景のカレンダーでも配ればどうでしょうか。
そういう企画があったら、写真、応募しますよ(^_^;)。
関係ないけど、思い出したこと、
今からもう30年以上前ですが、大学を卒業して就職した頃に、京都府北部の峰山町に住んでいたことがあります。
で、その峰山町には、ちょっと高台になったところに日本電産の工場がありました。
ここ、当時は自動車関係の工場?とか思ってましたが、HDD(ハードディスクドライブ)用スピンドルモータの主力生産工場だった
んですね。あの工場で作られたモーターが世界のパソコンのハードディスクの中に入っていたわけですね。
当時なにか関わりがあったわけではないですが、なんとなく感慨深いです。今はもう工場ではないですけどね。
つづく