IRセミナー アステラス製薬 典型的新薬開発型企業、ディフェンシブな一発屋
今日はアステラスとメディパルホールディングスでした。
IRセミナーは、私にとっては「有望な投資先を見つける」云々というよりもエンターティンメント
的要素が大きいです。
さてと、アステラスですが。
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=4503.T
ここは407株保有。
なんで半端な株数かというと、かつて累積投資で毎月1万だか2万だか買っていた時期があるからです。
その頃はまだ山之内製薬でしたが。
平均買いコストは690円程度で、配当を含めればパフォーマンスは倍をちょっと超えたぐらいになっています。
まあ、投資期間も長いからね。
医薬品株は食品株などと並んでディフェンシブ銘柄と言われることがあります。
まあ、景気がよくても悪くても必要な薬は使うでしょうし、食べ物も買うでしょうしね。
食べ物の方は、高級食材とかまあ、色々あるから景気が悪くなれば売れないものもあるでしょうが、
医療機関で使われる薬というのは景気に左右されるようなことはそりゃそんなにないでしょう。
ところが、ジェネリックではなく新薬開発系の製薬会社の場合、ディフェンシブでありながら、
とてつもない「一発」というのが生まれることがあります。
最近では小野薬品のオプジーボという薬が有名ですが、ブロックバスターといって、一つの薬で1000億を
超えるような売上のある薬が業績を牽引するというのは、大手の新薬開発系企業では普通です。
また、だからこそ、赤字の新薬開発系の企業が上場したりするということもあるわけです。
しかし、いったいどれが本当に大型の新薬に育つのかといったことを事前に見通すのは困難。
アステラスだったら、イクスタンジンという癌関係の薬は2016年度実績で世界で2500億を超える売上になっています。
他、泌尿器系で1000億ぐらいの薬も複数あります。食品では、いきなりポテトチップが1000億も売れたりしません。
ところが、これ、特許が切れると、一気にジェネリック系の薬品がなだれこんでくるので、売上は激減します。
いわゆる「特許の崖=パテントクリフ」という奴で、まあ、これはこうした新薬系企業では必然。
去年の4月の記事ですが、こんなのがありました。
「【アステラス製薬】利益で武田を超えた優等生 第二の崖を前に再編待望論も」
http://diamond.jp/articles/-/89950
そこをカバーしていくのが新薬開発のパイプラインということになります。
これも、新薬候補の化合物等の開発、導入から、一相から三相までの治験、申請、承認から市販まで、長い道のりがあります。
多くはその途中で開発が中止になったりして脱落していく、とりわけ早い段階でそうなることが多いということでした。
三相までいくと半分ぐらいは申請までこぎつけるそうです。
そうなると薬として承認される可能性が高まるということになります。
これは、なんとなく、止まることを許されないラットレースという感じがします。
別に悪い意味ではなくて、そうした不断の新薬開発があって画期的な新薬が生まれ、それで病気から救われる人というのがある
わけですね。
とにかく百回、千回とバットを振り続ける。無論、やみくもにということでなく重点領域を定めて取り組むわけですが、
それでもなかなかバットに当たることすら少ない。
しかし、場合によっては、それは満塁ホームラン1000本分ぐらいの特大ブロックバスターに育たないとも限らない。
資料の中では「多くの新薬候補が今後の成長をけん引」として具体的な薬の名前も挙げられていましたが、
なにがどれぐらい有望だと考えているかといった個別の具体例についてはコメントされませんでした。
ROEについて。15%が目標ということです。海外ではもっと高いところもあるということでしたが、自己資本のあり方、性格が
異なっていたりして単純に比較できない部分もあるということ。
ここ数年でアステラスのROEは大きく向上しています。これは自社株買いでの償却も去ることながら、やはり利益が増大している
ことの影響が大きいとコメントされてました。そりゃ数字的にそうでしょうが、逆にまた大きく落ち込む可能性がせないとも
言えません。
あと、売上の地域別の比率について。人口的には比率の高いアジアでの売上比率がかなり低いのです。アジア・オセアニアで6.7%ぐらい。
あとで聞いてみましたが、中国やインドなどはジェネリックが中心で、いきなり新薬系の薬がどんどん売れるような状況ではない
ということでした。とりわけインドなどはなかなか難しいということでしたね。
投資判断ですが、別に売る理由も意味もないので。保有株は持続です。配当利回りは悪くないという程度にいいです。
薬品は武田とここを持っているので、あと、分散ということなら、アルツハイマーのエーザイあたりを買っておいてみたいという気は
しますね。
今日はアステラスとメディパルホールディングスでした。
IRセミナーは、私にとっては「有望な投資先を見つける」云々というよりもエンターティンメント
的要素が大きいです。
さてと、アステラスですが。
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=4503.T
ここは407株保有。
なんで半端な株数かというと、かつて累積投資で毎月1万だか2万だか買っていた時期があるからです。
その頃はまだ山之内製薬でしたが。
平均買いコストは690円程度で、配当を含めればパフォーマンスは倍をちょっと超えたぐらいになっています。
まあ、投資期間も長いからね。
医薬品株は食品株などと並んでディフェンシブ銘柄と言われることがあります。
まあ、景気がよくても悪くても必要な薬は使うでしょうし、食べ物も買うでしょうしね。
食べ物の方は、高級食材とかまあ、色々あるから景気が悪くなれば売れないものもあるでしょうが、
医療機関で使われる薬というのは景気に左右されるようなことはそりゃそんなにないでしょう。
ところが、ジェネリックではなく新薬開発系の製薬会社の場合、ディフェンシブでありながら、
とてつもない「一発」というのが生まれることがあります。
最近では小野薬品のオプジーボという薬が有名ですが、ブロックバスターといって、一つの薬で1000億を
超えるような売上のある薬が業績を牽引するというのは、大手の新薬開発系企業では普通です。
また、だからこそ、赤字の新薬開発系の企業が上場したりするということもあるわけです。
しかし、いったいどれが本当に大型の新薬に育つのかといったことを事前に見通すのは困難。
アステラスだったら、イクスタンジンという癌関係の薬は2016年度実績で世界で2500億を超える売上になっています。
他、泌尿器系で1000億ぐらいの薬も複数あります。食品では、いきなりポテトチップが1000億も売れたりしません。
ところが、これ、特許が切れると、一気にジェネリック系の薬品がなだれこんでくるので、売上は激減します。
いわゆる「特許の崖=パテントクリフ」という奴で、まあ、これはこうした新薬系企業では必然。
去年の4月の記事ですが、こんなのがありました。
「【アステラス製薬】利益で武田を超えた優等生 第二の崖を前に再編待望論も」
http://diamond.jp/articles/-/89950
そこをカバーしていくのが新薬開発のパイプラインということになります。
これも、新薬候補の化合物等の開発、導入から、一相から三相までの治験、申請、承認から市販まで、長い道のりがあります。
多くはその途中で開発が中止になったりして脱落していく、とりわけ早い段階でそうなることが多いということでした。
三相までいくと半分ぐらいは申請までこぎつけるそうです。
そうなると薬として承認される可能性が高まるということになります。
これは、なんとなく、止まることを許されないラットレースという感じがします。
別に悪い意味ではなくて、そうした不断の新薬開発があって画期的な新薬が生まれ、それで病気から救われる人というのがある
わけですね。
とにかく百回、千回とバットを振り続ける。無論、やみくもにということでなく重点領域を定めて取り組むわけですが、
それでもなかなかバットに当たることすら少ない。
しかし、場合によっては、それは満塁ホームラン1000本分ぐらいの特大ブロックバスターに育たないとも限らない。
資料の中では「多くの新薬候補が今後の成長をけん引」として具体的な薬の名前も挙げられていましたが、
なにがどれぐらい有望だと考えているかといった個別の具体例についてはコメントされませんでした。
ROEについて。15%が目標ということです。海外ではもっと高いところもあるということでしたが、自己資本のあり方、性格が
異なっていたりして単純に比較できない部分もあるということ。
ここ数年でアステラスのROEは大きく向上しています。これは自社株買いでの償却も去ることながら、やはり利益が増大している
ことの影響が大きいとコメントされてました。そりゃ数字的にそうでしょうが、逆にまた大きく落ち込む可能性がせないとも
言えません。
あと、売上の地域別の比率について。人口的には比率の高いアジアでの売上比率がかなり低いのです。アジア・オセアニアで6.7%ぐらい。
あとで聞いてみましたが、中国やインドなどはジェネリックが中心で、いきなり新薬系の薬がどんどん売れるような状況ではない
ということでした。とりわけインドなどはなかなか難しいということでしたね。
投資判断ですが、別に売る理由も意味もないので。保有株は持続です。配当利回りは悪くないという程度にいいです。
薬品は武田とここを持っているので、あと、分散ということなら、アルツハイマーのエーザイあたりを買っておいてみたいという気は
しますね。