遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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地方の名物定食

2018-03-29 04:23:40 | グルメ

草笛本店とそば定食

草津温泉の行き帰りによくよる蕎麦屋に小諸の「草笛」という店がある。この地区の人気店でほとんど何時も行列ができている。地元の人にも近隣の人にも人気があるらしい。街道沿いに専門の製麺工場が設置されているほどだ。

この店の人気メニューはなんと言ってもそば定食である。たっぷりのざるそば、野菜の煮物、天麩羅、おはぎ二個の定食である。見回すと半分のお客はこれを注文している。私も毎回これを頼んでいる。

小諸駅の近く懐古園入り口のこの店はあの島崎藤村の「千曲川旅情の歌」から店名を取ったのだろうが、ここからは浅間山は見えるが千曲川は見えない。

脂ギトギト

2018-03-11 04:01:46 | グルメ



最近我が家の近くに「まぜそば」「あぶらそば」なる店がやたら看板を上げる。500m以内に3軒もできた。たしかに最近この看板を上げた店の通りには、1,5kmの間に2軒、ラーメン屋が2軒、中華料理店が3軒、うどん屋が2軒も軒を並べる。ラーメン激戦区と言って良い。

ラーメンはスープに時間と手間がかかるので、こうした汁なしの蕎麦が手軽で店を出しやすい、とはラーメンフリークの次男の言である。物は試しと一番新しい店へ行ってみた。チェーン展開をしている店の一つだ。11時25分に行ったら、既に車が3台、先客が一名ドアの前に立っていた。「11時30分開店なので少々お待ちを」、とやけに厳格である。

でてきたのが上の写真の一杯。チャーシューのサイコロの脂はすごいが、もっとすごいのは下に隠れている麺も油まみれである。備え付けの酢をドバドバとかけてやっと口にできる。左右を見るとほとんど若者で席が埋まっている。結構繁盛しているが、後期高齢者の来るところではなさそうだ。

ユネスコ文化遺産

2018-02-22 03:37:16 | グルメ

付き出しの集合体

和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたと聞いて、何か今までの世界遺産とは違った違和感を覚えた。

そこでネットで調べたら以下のような記述があった。

“南北に長く、四季が明確な日本には多様で豊かな自然があり、そこで生まれた食文化もまた、これに寄り添うように育まれてきました。
このような、「自然を尊ぶ」という日本人の気質に基づいた「食」に関する「習わし」を、「和食;日本人の伝統的な食文化」と題して、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。

なるほど、「食文化」を残そうということなのか。お寿司、天麩羅などの料理や、著名料理店が登録されたのではなく、多彩な食材を使用する手法、出汁を使って旨味を引き出す栄養バランス、花や葉をあしらったり、素材そのものの季節感を活かしたり、あるいは正月などの年中行事との関わりなどの文化が遺産として評価されたというのです。

ただ遺産というからにはこれらの文化が失われつつあるということでもあります。若い世代に正しく継承されるよう期待するばかりです。


和食の美

2018-02-21 12:47:21 | グルメ

前菜(手前)とお刺身

見事な盛り付けの刺し身

天麩羅

寿司も盛り付けも握りもスマートだ

寒いのでこのところ外食が減ったが、気分転換にD-SQUAREに散歩がてら出かけた。片道30分位の適度な距離である。和食のお店で2+3のメニューを選んだ。お酒2杯に料理3品、メニューの中から自由に選べるという、晩酌にもってこいのものである。

お酒もビール・ウイスキー、焼酎、日本酒と各種あるが、日本酒の中に福島の銘酒「飛露喜」を見つけ一も二もなく注文。

前菜は豚しゃぶと水菜のサラダ、胡麻豆腐・鴨とだし巻き・わかさぎ南蛮漬けなどの盛り合わせ、それにお刺身、天麩羅、最後はお寿司の盛り合わせを頼んだ。二人なので計6品注文できるのも嬉しい。

運ばれてきた品を見ると、眼にも美しい。器も色のバランスがいいが料理の盛り付けも見事である。こう言う和食が世界無形文化遺産に登録されたのも、むべなるかなというところである。勿論味もよく、その上びっくりするほどのリーズナブルなお値段であった。

お腹は9分目ほど、おさけも8分目ほど、ホロっと来たくらいで丁度よい。少しやわらいできた夜風にあたりながら帰途についた。

商魂に乗せられて

2018-02-04 12:56:14 | グルメ


すごい人だかりである。昨日のスーパーの惣菜売り場は夕方でもあって押すな押すなの盛況。人だかりの先は、恵方巻き売り場だ。予約の渡し場所も含めると10箇所以上の箇所で取りあつかっている。私も乗せられて購入した。

店頭に並ぶ種類たるや、海鮮高級品、3,4本セットの普及品、かつ巻き、湯葉巻き、老舗寿司屋監修もの、など各種巻きずしが勢揃いしている。どの人も籠に一つは放り込んでいる。何時からこの風習がでてきたのだろうか。子供の頃はこんなことはなかった。

その年の恵方を向いて、巻きずしを無言で一本まるかじりをすると幸運が訪れる、と言われる。いかにも大阪商人(海苔)がやりそうなことだ。関西で細々と続けられていた習慣に目をつけた海苔屋さんが、2月の商閑期のイベントとして取り上げたら、瞬く間に普及したと言われる。

手軽であるし、晩飯のメニューを考えなくていいし、ケチを付けるところは少ない。まあ私が食べたのも、結構美味しかった。さすがミシュラン3つ星、巻いてある具のバランスもよく7年間連続獲得の実績はダテではなかった。

黒門市場=食い倒れ 大阪

2018-01-15 05:50:11 | グルメ

黒門市場入り口

市場の中は大盛況

店頭に群がる人々

うまそうに我々を誘う

新喜劇は2時には上がり、大笑いしてお腹も減ったので、最近話題の近くの黒門市場へと向かった。TV情報によるとここは最近外国人向けにリニューアルして、客足が劇的に伸びたという。

大阪にいたころ此処は白い上っ張りを着た板前さんがよく買い出しに来ていたような記憶がある。素人にはちょっと手を出しにくい雰囲気すらあった。行ってみて驚いた。皆スマホ片手に目当ての店を探し、店の前では撮影に余念がない。

たしかに外人(特に中国人の団体客)が多く、決して安くはない店頭の焼き物や、パック商品が飛ぶように売れている。丁度お祭りの露店価格ぐらいだが皆躊躇なく買い求め、イートイン・コーナーでぱくついている。お店もそういった観光客用に店先で調理をし、パック詰め商品を並べている。

たしかに昔の専門店的な雰囲気は殆ど残っていない。外国人観光客目当てに業態変換をしたようだ。我々も、マグロの海鮮丼と焼きホタテを頬張り、小腹を落ち着かせた。せっかく大阪まで来たので、ということで、立ち並ぶ居酒屋に飛び込み、ふぐの唐揚げやナマコを肴にひれ酒を頂き、いい気分で難波を後にした。

難波は昔ながらの雰囲気が色濃いが、梅田は駅自体がリニューアルし、雰囲気がガラッと変わってしまった。ちと寂しい。


ホタテの殻焼き

海鮮丼

インド紀行(16)ー雑踏の街

2018-01-12 04:48:08 | グルメ

ホテルのレストラン

イメージ的には・・・。

ガイドのアンバルさんと街を歩く


雑踏の街

ゴミを踏みつける牛

まだまだ馬も重要な手段だ

ジャイプールに連泊し、ホテルで食事を摂っていよいよ出発。インドの旅もいよいよ最終日を向かえた。ガイドのアンバルさんと街を歩くが、何かスラム街を行くようで緊張する。街のイメージはモノクロ時代かセピアの頃の雰囲気だ。

ヒンズーの国らしくそこここに牛がたむろしているが、聖なる使いと言われているのに、街角でゴミを踏みつけ群れているのが可笑しい。街中では馬や駱駝も闊歩し、時には象が巨体を揺らして通り過ぎる。

昔我々の街でも馬車や牛車が通っていたのと同じ感覚だろう。ジャイプールを後にして一路デリーへと向かう。相変わらず渋滞は激しく、車は我先にと争ってICへとつばぜり合いをする。通り抜けるまでの渋滞で物売りやガラス拭きが車のウインドウを回る。見ていると結構商売になっている。

ジャイプールほどではないが、軽4輪に鈴なりに人が乗っている。オートバイの3人乗りは当たり前だ。


渋滞箇所での物売り

この程度の相乗りは優しい方

デリーへ着き、最後の昼食レストランへ向かう。おなじみの4種のカレー。野菜、チキン、ココナッツミルク、ほうれん草、スパイシーなど少し違うだけで概ね同じである。それを長粒米かナンで頂く。考えてみれば、カレーは保存が効くし、煮込めば煮込むほど味は良くなるので無駄がない。賢い民族だと思う。


昼食のレストラン 4種のカレーは定番

インド紀行(15)ーイタリアン?

2018-01-11 14:05:31 | グルメ

普通のビルの入口

案内板 最上階の表示と壁の絵がそれらしい

事務室みたいな客席

トマト味スープ

カナッペ

ジャイプールの観光を終わり、少し遅めの昼食となった。着いたレストランは荷物が積み上げられているビルの1階からエレベーターに乗って3階へ。イタリアンと聞いて連日のカレーから逃れられるかと少々嬉しくなった。

案内された客席は、そっけないテーブル席。カナッペ、トマトスープ、サラダ、ピザ、パスタ(スパゲッティ)とメニューは確かにイタリアンだが、どれも冷凍食品を下手に戻したようでふかふかである。アルデンテとは程遠い。少々残念なイタリアンである。

サウがに食がすすまず、テーブルに食べ残しがでたまま席を立ってしまった。今回のインド旅行ではあんまり美味しい物には出会えなかった。そう言えば、先日案内されたインド風中華料理店も正確には中華風インド料理店といったほうがピッタリの料理で、この国ではあんまり味にはうるさくないらしい。

ホテルでの夕食も同じようなものであった。

異次元の作家

2017-11-17 06:12:50 | グルメ


西可奈子「ふくわらい」朝日文庫 2015年刊

テヘラン生まれで関西大学法学部卒業、直木賞受賞作家の作品はかなりエンターテイメント色の強いものかと、期待していたのだが良い意味で期待を外された。主人公の鳴木戸定(マル・キド・サドをもじったもの)は風変わりな父親と愛情一杯だが病弱な母親に育てられる。

この父親の設定がかなりユニークで、異質である。この主人公の感覚が無機質でストレートである。何か発展途上の人工知能のようなもので、人間の情愛や恥じらいを拒否する異次元の世界を構築する。

なんというか、そんな世界の人間を描きながら、何故か引っ張られる自分が居り、今までの常識は何だったのだろうかと問い直させる。異次元の人間になんとなく理解を覚える自分が不思議である。

登場人物もかなり極端な人間が多いのだが、それらがカオスとなって「生きる」ことについて問いかけてくる小説である。問題提起の一冊。


焼き味噌ラーメン

2017-11-08 06:45:49 | グルメ

小さな蔵を改築した店構え


胡麻も入った熱々の一杯

蓼科ではお店が遠いので、滅多に外食をしないのだが、先日は朝飯抜きで外出したので、久しぶりに朝昼兼用のラーメンを食べた。麺屋蔵人という諏訪中央病院近くのお店だが、蔵造りの建物の壁に何やら講釈が書いてある。

少々理屈っぽいが味は確かだ。適度な濃さのスープに、味噌味を効かせ(醤油味もあるが食べたことがない)、ごまを振りかけ、もやし、ネギ、メンマ、チャーシューと至ってオーソドックスだ。ラーメンフリークと言って良い次男も「これなら東京でも通じる」と折り紙をつけた。チェーン店が多いこの地で、繁盛しているのもうなずける。

白人をお客に連れてきた日本のビジネスマンが、何やらメニューの説明を声高にしていた。支店など出さずにこのまま永続してほしいと思う店の一つである。