遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
更新は猫以下の頻度です。

お知らせ

Twitter で更新情報が観られます。やってる方はこちらからフォローどうぞ。
http://twitter.com/gaiki_jp

夏空燃ゆ

2019-08-15 03:22:20 | 雑感


都会の暑さを逃れて山に来た。こちらに来てみたら日中は34度近くあり東京と同じだ。だが、湿度と最低気温が違う。日陰にはいると爽やかである。そして空気と水が美味しい。至るところに緑だ。雨の音にさえ和む。

奇妙なのは蝉の声が聞こえないことだ。前回は確か煩く鳴いていた記憶があるが、今回は静かなもんだ。
そんな一日夕暮れ時、西の空があかくなった。と思っているうちに一面に広がり西の空から一面南にかけて、真っ赤に染まった。

夕焼けだ。俳句の世界では確か夏の季語だと思ったが、小中学生の頃夏休みの終わり頃、よく夕焼けを見ていて、宿題の写生画に画面いっぱいの夕焼け空を描いたような記憶がある。しかしながら目の前の赤の輝きはどの記憶より鮮やかなもので、まさに「空が燃えている」ようだ

一瞬で消えてゆく、夕焼け空を見ながら、宿題に追われない幸せを感じながら燃ゆる夏空を送った。


看護師という仕事

2019-08-05 10:36:40 | 雑感
今回手術前の検査、手術後、或いはそのフォローで入退院を繰り返し、そのたびに医師はもちろんであるが、看護師さんに大いにお世話になった。

その病院のレベルは、医者のレベルにより決まるのだろうが、看護師団のレベルを見ればだいたい判断できる。幸い私がお世話になった病院は、そのレベルが高く「勘弁してほしい」という人は一人としていなかった。

今はパソコンが普及していてマニュアルがインプットされており、医療ミスを防ぐような仕組みになっている。医師の処方を具体的に実現するのは看護師であり、日常の現場情報をいち早く伝えるのも彼らである。

詳しく見ると、これらにも二種類ありマニュアル、或いは医師の指示を忠実に実行しようとする人と、現場の患者の状況に合わせて治療を施そうという看護師とがいる。

例えばリハビリで院内散歩を5周程度やりなさいと医者に言われると、「ハイ午前3周、午後2周ね」と送り出す人と、「今日は診察に出かけてしんどそうだから午後はパスしてもいいよ」、と調整するひとがいる。診察室に通うのも介護付きで車椅子で往復しているのにちょっとなあ、という現場の状況を考慮していない。

意外だったのが男の看護師さんがきめ細かな配慮で看護してくれたこと、看護も大事だがやはり病気を治すのは自分自身(のたい

医療の進歩

2019-08-02 12:10:17 | 雑感
このところの酷暑でサボってはいるが、退院後は努めて歩くようにはしていた。もう40年近く前になると思ったが、次男がカナダで虫垂炎の手術をした折、翌日から強制的に歩かされたと聞き、虐待ではないかと思った時代があった。

現在では歩くことの全身活性化の効用は広く認められており、日本でも主流をなしている。現に私も大手術の翌日ベッドから降りて歩かされたし、リハビリの主力は歩くことだった。

医療の進歩はめざましく、薬学、看護、食事、検査など各分野が進歩しているようだ。血液検査、エコー 、 MRI、 レントゲン、CT、PET、などそれぞれの機能を発揮して検査を行っている。私も手術部位の確定にこれらすべての検査を受けた。慎重なのはありがたいのだが、都合手術までに一ヶ月近くかかり、「明日にでも検査を受けてこい」と急がせた、かかりつけ医の好意はフイになった。

しかし治療は的確で、ムダや間違いはなく、方針通りの治療効果が得られた。医療の進歩と言えるのだろう。ありがたい。

医療レベル

2019-07-31 11:47:25 | 雑感
私が治療してもらった病院は、がん治療では日本でも有数な治療期間と聞いた。

実際には在籍していたのかもしれないが、高名な医者や高度先端医療機器にあふれていたわけではない。実感できたのは、風通しの良いチーム医療、看護師チームの連携である。

現場で起きていることは間違いなく、看護師から医師へと伝わっているし、5,6人で構成されている医師団の間でも齟齬がない。逆に主治医の指示も看護師まで的確に伝わっている。こうしたチームワークが医療レベルを維持できている最大原因なのだろう。

こうしたコミュニケーションが非常に良いというのが私の印象である。治療には非常に慎重で、対象内臓器官に対し一つ一つ検査を行い結果を確認した上で、次の段階へと進む。検査も二重、三重に行う。天才外科医が快刀乱麻を断つがごとく、メスを振るうと言う状況ではない。最先端の医療の実態は意外に地味なものだと認識した。

私の場合、成功したから言うわけではないが、もう少しスピーディにやってほしかったなあ。

素晴らしい企業

2019-07-26 06:07:19 | 雑感
企業の不祥事が続く。レオパレス、吉本興業など、錚々たる企業がつまずき、再起が危ぶまれている。

ところが、最近放火された京都アニメーションはどうも事情が違うようだ。詳しくはまだ解明されていないが、逆恨みをした放火犯にガソリンを播かれ、火をつけられ、34人が死亡するという凄惨な事件となった。物的、人的な損失から相当な痛手だと思うが、そのようなニュースは流れてこない。

それどころか、同業者、ご近所、アニメファンからは一日も早い復活を!と待望感が相次ぎ、なにか復活に向けできることは無いか、と自主的な動きがあちこちで広がる。

社会的に質の良いアニメを提供していることが評価され、アニメ業界、ファン、一体となって応援をしている。ニューヨークでは募金活動が始まり3日間で1億5千万集まったという。

ユーザー(お客様)、社員、地域社会、加えて株主からも、きちんとした支持を受けている。どんな安全装置より有効な評価であろう。

どんな保険や安全装置より、この企業のあり方は企業存続に有効である。私もこういう企業を作りたかったなあ。

国民の権利

2019-07-20 09:35:51 | 雑感




あんまり必然性はないのだが、期日前投票に行ってきた。なにか不測の事態が起きて棄権するのが嫌だからである。
投票は義務ではなく権利だと思うからでもある。

ハンセン氏病の上告断念を見ても、選挙に対する政府の気遣いは繊細である。辺野古への基地移転とは大違いだ。公務員の忖度、記録文書非公開、或いは破棄、国会運営の独善を見ていて、現状を案ずるのが普通だと思うのだが、世の中はまだまだ現状維持を良しとしている。

或いは変化を諦めているのか。とにあれ棄権だけは避けてもらいたいと祈るばかりである。

何を闘うのか

2019-07-17 01:44:32 | 雑感
競泳の池江璃花子選手が白血球のがんを患い、闘病生活に入ったと聞く。がんと闘い、必ず戻ってくるから静かに見守っていてほしいと健気な心意気である。

私自身を振り返ってみると一体何と闘ってきたのだろう。どこかの心の隅に、「闘うのは医者や看護師で私は言われるままにしておれば良い」との何処か逃げ腰のところがあった。

実際の処、逃げ腰では済まなかった。まず第一は手術跡の痛みの対処、これは麻酔や痛み止めが発達してきており、だいぶ本人の負担は軽くなったが、それでも未だに引き攣れるような痛みは残る。第二は睡眠、なぜかよく眠れない。眠らねばいけない、体力養成だと焦れば焦るほど目が冴える。時々は睡眠導入剤を使った。

第三は排泄、下痢や便秘の対処である。これが奇妙なことに両方起こりうる。私の場合は初めは下痢、やがて便秘に変わった。これも薬の世話になった。第四は褥瘡(床ずれ)、なんでもないことのようだが、体調が悪くなると皮膚も脆くなり、こんなこともできやすくなる。第五はリハビリ、池江選手はこれは得意でしょうが、私は初めのうちは器具のある部屋に行くまでが苦労でした。

後は心理的な不安、体力が落ちてくると気力も衰え、ろくなことを考えない。治すのは結局自分自身で、薬や手術はその補助だという普通の考えに落ち着くのまでしばらくかかった。まあいい経験をしたと思えば自分を許せる。

蜂取りトラップ

2019-07-12 11:47:48 | 雑感

庭木に設置したトラップ

軒下に設置したトラップ

外したトラップの勢揃い

山小屋ではいろいろな作業がある。5月に長男がかけた蜂取りトラップの撤収作業もその一つだ。トラップ設置はずーっと次男が手伝ってくれていたのだが、私の入院中に山小屋の様子を見に来てくれた長男が気を利かせてかけてくれたようだ。

掛ける場所によって蜂の取れ具合、或いはトラップにかかる虫の種類が異なる。場所によってはハサミムシが大量に入っていたり、蛾が群れていたり、きちんと女王蜂だけが取れていたり様々である。長い間かけていただけに大半は真っ黒に虫が入っていた。

撤収もただ外して終わりではなくて、庭に穴を掘り虫を埋め、容器を洗い、ゴミ出しをする、ここまでが作業である。とにあれ、緑の中の作業は快適である。

行動力

2019-07-10 05:12:18 | 雑感


今度の山行きは多分に長男のサジェッションが効いている。しかも当人が草刈りに同行するとまで言ってくれる。ナニやら私の病気以来、親孝行の度が上がったようである。

長男は体型は力士のようだが、手先は起用で、機械、電気に強い。デジタルは仕事柄詳しいのは、まあ普通として、機械いじり、道具いじりなど大抵のことは器用にこなす。小学生の頃から工作や、パソコン好きで、デンソーの発明クラブなどに一人で通い、技術者OBの方にいろいろ指導を受けていたらしい。このクラブは場所、材料、道具の提供だけでなく、素晴らしい指導者が関与していて、子供の興味を伸ばしてくれる。いい環境に恵まれた。

彼は能力だけでなく、行動力がありすぐ実行に移す。彼と草刈りの作業をするのは私の至福のひとときであるが、今回は病み上がりのこともあり、家人と二人に止められた。二人は草刈り機のエンジン音を響かせ、気分良く作業を進めている。

やむなく私はアプローチの草むしりをしながら、はやしごしに作業を窺う。半年ぶりに来たので、草はかなり伸びているし、アプローチを覆う枝も相当払わねばならないだろう。また蜂のトラップも整理せねばならない。やることは結構あるようだ。

まあ焦らず、ゆっくりぼちぼちやってゆくことにしよう。

空気が美味い

2019-07-08 14:26:39 | 雑感

散歩道

懐かしのアプローチ

アザミは今が盛りか

「同じ雨でも東京と山では違うよ」と長男に言われ、体慣らしを兼ねて山に来た。緑いっぱいの環境、ひんやりとした空気、体に力が満ちてくるようだ。

かれこれ半年、或いは7ヶ月ぶりになろうか。酸素が満ちているせいか、よく眠れる。早速雨に見舞われたが、しとしとと降る雨も、何やら心落ち着いて雨だれの音を聞く。

曇り空の合間に、少し散歩をしてみた。やっぱり以前とは違い、坂道が身体に堪える。足に力が入らない。それでも周りの清涼な空気、と青葉若葉に助けられ、気持ちよく歩くことができた。2kmほどか。