
第三日目
昨日は、山歩きの疲れと、お酒が進んだので、早く寝てしまう。ここで出た焼酎は人気の「三岳」。あっさりして飲み易い酒である。2合頼んだが、残してしまう。
家内が昨晩マッサージをしてくれた。ものすごく痛かったが、筋肉をほぐす効果があったようだ。起きてみたらいつものときより、筋肉の張り、痛みが少ない。
朝飯にはパッションフルーツが付いていた。この家で栽培しているという。山の仲間は宮之浦岳に向かって、もうこの時間(7:00)歩き始めているだろう。
ひまわりのお母さんにこの島の見所を、ひとつだけ教えてくれと言ったら、それは滝だ。千尋の滝と、大川の滝だと挙げられた。さっそくレンタカー千尋の滝へ行く。20分ほどの距離。観光バスが来ていた。水量が見ている間にも変化する。壮観。
そのあと、屋久杉ランドへ向かう。○○ランドというから、遊園地かと想像していたら、文字通りの自然公園(自然休養林)。昨日あんな苦労をして、縄文杉へいかなくても、屋久島の良さは、ここで十分味わえる。中は30分から150分コースまで4コースにわかれ30,50分は整備された遊歩道、80、150は登山道のコースである。昨日と同じくらいきれいな水の谷川が流れ、巨木や切り株があり、苔むした、鬱蒼たる林だ。
はじめ、30分コースでいいか、と考えていたのだが、そのすばらしさに、50分いや80分にしようとだんだん延長し、とうとう時間一杯まで散策した。昨日のクールダウンを兼ねた、軽い運動となった。
登山班は多分早く降りてくるだろうと踏んで、予定より一時間半ほど早く下山口に迎えに行く。途中、紀元杉に立ち寄る。昨日の若者に出会い、「れわれの仲間は?」と聞いたら、案の定、もう下山口で待っているよ、と聞き、急ぐ。仲間は顔を見たら歓声を上げて、出迎えを喜んでくれた。携帯が通じない区域なので、早く降りた2時間近くの時間をどうやって過ごそうかと案じていたという。
本日の宿 ホテルシーサイド屋久島へ。ここでまずは冷たいビール。大浴場に浸かり浴衣に着替え、豪華な夕食。朝日蟹、くび折れサバ付である。
ここでもあっという間にビールと「三岳」が一本空く。
勢いで、ホテル内の居酒屋で、2次会。盛り上がっているところへ、フロントの人が、こんなものが届きました。と登山班の写真数枚を届けてくれる。今日一緒の若者が早速プリントしてホテルまで届けてくれたのだ。帰してしまうことは無いのに、と愚痴りつつ、電話して今から来ないか、と誘うと、いきますと、往復一時間の道をバイクで飛んでくる。若者の行動力は気持ちが良い。10時半到着。居酒屋でラーメンをご馳走しお礼を言う。相変わらず気持ちの良い学生たちだ。二人は山で知り合った仲間だとのこと。
東京の人はアイスホッケー部3年。名古屋の人は、この春入学したばかりの一年生。素泊まり一泊1800円の宿だそうだ。一時間ほど歓談し、再会を約してお開き。
幸せな一日だった。