今脚光を浴びている、クライバーンコンテスト優勝者辻井伸行のCDと、発売前
に増刷を決めた、村上春樹の小説1Q84を手に入れた。
私も相当な「ミーハー」である。従って、作品のできばえなどとても解説できる
身ではないので私の個人的な感想のみお伝えしたい。
1 辻井のピアノは素晴らしく楽しめた。全盲だと言うハンディなど、プラスの
意味でもマイナスの意味でも関係なく、演奏を楽しめた。努力(練習)と才能の
賜物だろう。ふと、訳も無く、大江光とのコラボなどやってみたら、と思ったり
した。きっと心が通じ合うのだろう。日本だけでなく、世界でも脚光を浴びると思う。
2 村上春樹の小説を読むのは初めてである。「ノルウエイの森」など著名作の
著者で、ノーベル文学賞の有力候補になったり、先日はイスラエルで文学賞受賞
の講演などで知り、かねて一度読んでみたいと思っていた。「1Q84」は大き
な書店ではずーと売り切れが続き、いつ入荷するか分からない「予約受付中」の表示ば
かり見ていたが、先日ふと立ち寄った金山駅の小さな書店に置いてあったのでと
りあえず購入した。まだBOOK1の半ばまでしか読んでいないが、思ったより
エンターテイメントに比重を置いている感じがする。ノーベル文学賞候補の重み、
哲学的な主張を少ししか感じられない(私の感性では感じられないのかも知れな
い)勿論ストーリー展開、描写力などは申し分ない。
両方とも楽しめたのは事実である。