
路傍にコスモスが咲いていた。大きな花だ。
熟年にとって秋を表す花は菊かもしれないが、若い層にはコスモスではないか。
何故か突然、堀内孝雄の「秋止符」という歌が頭をよぎった。
「左利きの貴方の手紙、右手でなぞって・・・・♪。」別にコスモスが出てくる
歌ではない。よぎった歌は山口百恵の「コスモス」ではなかった。同じコスモス
という題名の歌が男性デュオにもあったっけ。
カラオケで、昔良く歌ったからかなあ。
コスモスがどうして秋を象徴する花なんだろう?
花の色が淡くて、はかなさを感じさせるのか。花も葉茎の形も女性的である。
菊のようにぼてっとしていない。風にそよぐ様(さま)も何か哀れを誘う
何千本と田んぼに咲いていても、何故か人を圧することがない。
ここらあたりの風情が理由か。いずれにしてもはかなさを感じさせる。
花は黙って、風に揺れていた。
