遅いことは猫でもやる

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白駒池ー高見石ー丸山ー麦草峠(北八ヶ岳)

2011-10-29 23:14:04 | 登山・ハイキング

公共駐車場からスタート


麦草ヒュッテ前の標識

丸山と白駒池への分岐

林をめぐる木道

3日連続の高気圧の天候。ほとんど雲のない秋空のもと、白駒池の紅葉を見ようと、
11時頃家を出る。蓼科ビレッジのあたりが紅葉の最盛期。その上の別荘地では
落葉松も黄金色から茶色へと渋い色を見せていた。

茅野市の自然観察センターのところにゲートがあり、冬季は通行止めになるとい
う。11時30分麦草峠(2120m)公共駐車場着。ウイークデイではあるが車は
7,8台止まっている。5分で麦草ヒュッテへ。笹原の中を白駒池へ。途中「白駒の
奥庭」と標識のある箱庭のような盆地を経て、再び林の中に。国道299号線の駐
車場から来る道と合流。

白駒の奥庭

根っこの道

湖面は鏡のようだった

歩いている人が多い。根っこと栗石の道を30分ほど歩いて木々の間から湖が見え
てくる。苔が美しい。風もなくまさに鏡のような湖面を見ながら、白駒荘の前を
過ぎる。まだ12:30なので高見石へ立ち寄ることにした。白駒池から右に道を取
り上りにはいる。やや急な道を45分ほど登り、高見石小屋に着く。小屋の横を取
り巨岩が積み重なった山頂へ(2260m)。本日も快晴で遠くの山々が一望できる。
眼下には白駒池が森の中に浮かぶ。15分ほど休憩して丸山へ。少し下ってから一
本道を真っ直ぐ登る。丸山の頂上(2330m)には小さな神社が飾ってあっった。

高見石への道


高見石頂上

森の中に浮かぶ白駒池

高見石小屋 テラスがあり綺麗な小屋だ

ここからの下りは少し骨である。ここを登ってくる人に3人と一組会う。荷物が
大きいと大変だ。霜柱が出てくると下りも終わりに近づく。50分ほど下って、麦
草ヒュッテ付近の草原に到着。3時過ぎであった。駐車場には一台しか残ってい
なかった。

苔が美しい

丸山頂上

丸山からの帰り道

大した準備もせずに気軽に登ったが、天候に恵まれ快適な山であった。

金正日の哄笑

2011-10-29 09:54:21 | 


10年前の本である。金大中が平壌を訪問し、太陽政策を取り、ノーベル平和賞
を受賞した。南北融和が進んだと印象づけられた時代に「南北は本当に和解した
のか」と問いかける。光文社刊 関川夏央、恵谷治,NK会編。NK会とは北朝鮮
=ノースコリアの略。メンバーは森本敏、島田洋一、朱建栄などが属する。

題名から想像するような、いわゆる北朝鮮の内幕物ではなく、各政府発表声明や
新聞記事など公式になっているものから北朝鮮という国を分析を行ったものであ
る。

10年前の著書でありながら、この本が示す北朝鮮の姿は殆ど、現在に通じる。
示唆されている、核実験、ミサイル発射、金正恩後継が事実として加わる程度で
ある。

地政学的には、アメリカ、中国双方が緩衝地帯としての朝鮮半島を望み、体制の
激変を起こそうとはしない。金大中は一方的な北への支援によって、北の内部崩
壊を促す、という戦略をとった。しかしこれは逆に金政権の強化をしただけであっ
た。クリントン政権の曖昧な対応がこれに後押しをした。

林建彦氏の見解によれば、チェチェ(主体)思想の国が、いつの間にかロシア・
中国、韓国・日本、アメリカの援助なしには立ちゆかなくなっている。
戦後には友好価格という特別価格によるソビエト、中国からの援助、日本からの
コメ100万トンにのぼる人道支援。アメリカクリントン政権からの年50万バ
レルの石油支援、韓国からの金剛山観光開発、ケソン工業団地開発支援など、に
より命脈を保ってきた。自然災害は毎年発生し、成長率は86年からマイナスを
続けている。

資源を経済発展ではなく軍、兵器開発に投じ、その恫喝によってあらたなる援助
を引き出す。まさにヤクザ国家である。外交交渉ではあらゆる手練手管を駆使し、
自国の貧しさ、国民の貧窮までも交渉の材料に使う。民主主義国家のように国民
の意向や議会手続きを考慮しなくて良い分だけ、交渉は有利である。

この本は北朝鮮の国としての立場や方向を分析して、10年後も適応している。