ぽかぽか陽気に誘われて近くの亀城公園に花見に出かけた。
遠目にも満開とわかる花の白さだ。ウイークデイだが桜と陽気に誘われて沢山の人出で賑わっていた。
生憎、公園はところどころ工事中で風情を損ねていたが、それでも60年以上になる桜の古木は、樹勢を越えたとはいえ、まだまだ重たそうな花をつけていた。夜の部に備えあちこちに場所取りのブルーシートが置かれ、出番を待っているのは例年と同じ光景だ。ほとんど家族連れの人たちだ。小さなお子さんをつれた母親、父親が桜の下でたのしんでいる。
一陣の風が吹き渡ると、花びらが舞い風情が一層増す。
山形の芋煮会も野外の宴会で酒を飲むが、あちらはいっときで終わる花を愛でるのではなく、収穫の喜び、家族や知人の慰労を旨とする手前、かなり長い期間、川の土手,河原で行うが、やはり趣が違う。花見は、一時のはかなさが根底にあり、それで大騒ぎをするのだから、何故か騒ぎの影に悲しみを感じるのは私だけだろうか。
それはさておき、一本の桜があれば花見は可能だ。午後のひとときを日本酒を楽しみながら、落下の風情をしみじみ楽しんだ。